絵画鑑賞について | kpoint_newsのブログ

絵画鑑賞について

866a9f70.jpg 薄暗い美術館で高名な作家の絵を鑑賞するのは疲れる。日常かけている眼鏡だと本やパソコン画面を見るには最適だが私四五メートル離れるとぼんやりとし出すし、明るさも薄れる。さりとて運転用の眼鏡だと対象物が近すぎてこれまた目尻の筋肉に疲労を感じよろしくない。ましてや大概が知らないおっさんやおばさんが描いた絵で、立ち止まるすべを知らない絵ばかりだと疲れることこの上なし。

 こんな横着者をあざ笑うかのような、正しい絵の見方を教えてくれる「絵をみるヒント」という単行本を読んだ。
 高名な作家、有名な絵にだけ関心を持つのではなく、どんな絵であれ、その人の琴線に触れる絵がまさしくよい絵であり、それが例え無名の絵でも鑑賞する価値があり、また評価できる絵である。斯様な内容であった。
 名のある作家の知られていない作品には多くの興味深い絵があり、有名作品に列をなして鑑賞するより、人もまばらな知られていない作品を穴の空くほど見つめるのも高名な絵画展の見方であるとも書いてあった。ここは横着者の小生も同意。したり顔した絵画教室通いのばあさんが、ひそひそ声で蘊蓄を宣う脇での鑑賞など御免蒙りたいと常々感じ、どこか人のたかっていない絵画の前でそこそこに鑑賞するのが小生の流儀であった。
 筆者と同じで、油絵などに画く前の下絵やデッサンの展示が毎回楽しみでしょうがない。ちょっとしたメモ書き程度の絵であっても作家の画力の高さ、これから描き上げる作品への情熱や迷いなどを自分なりに感じ取れるような気がしてとても興味深い。

 どちらにせよ、この本に書かれている内容は、絵を見るのが好きな人あるいは絵を描くのが好きな人は当然心得ているような気もしますが、中には付けられている値札や、受賞歴のほうが興味津々の方もおいでるようですので、そんな方は必読だと思います。(方言あり)

 
 塗り直したミケランジェロの壁画は、焼かれる前に一度はみたいなぁと思っております。