喫茶店のサービス | kpoint_newsのブログ

喫茶店のサービス

 あいまんの紹介ついでにいわゆる名古屋飯について多くの雑誌で紹介されている。
ひつまぶし
 今まで生きてきて八度くらいしか食べていませんが、丼で喰うかうな釜の方が旨いと思う。
味噌カツ
 評判の店よりディワーカーの人々が好む北区や西区の店ほうが美味しい。
味噌煮込み
 評判のお店が美味しいと思いますが、いつも混んでいるので一度しか行ったことがありません。思いの外割高です。
手羽先
 美味しいです。
あんかけスパゲティ
 下品な食い物の代表。大好物です。
外郎
 自ら購入して食べたことのある人を私は存じ上げません。
台湾ラーメン
 けつが痛くなります。
天むす
 海老天麩羅が種の高級握り飯。握り飯本来の保存性などを無視した変わり種。小金を持ったご婦人御用達。
 

 これら誇り高き食べ物に加え、この地方の喫茶店で出されるモーニングサービスも何かと評判である。
 
 しかしこの傾向は昨日今日のことではなく、1960年代に小生が喫茶店というものに初めて遭遇した頃より、既にこの過剰サービスはあった。

 登校前に不良の友人Mくんに誘われて、学校近くの喫茶店でコーヒーを嗜むことがよくあった。
 毎度遅刻すれすれの起床で朝食を摂る暇もなく、ひたすら自転車を漕ぎ教室を目指すのだが時八時二十七分。このまま全ての信号を青でやり過ごし全速力で駆け抜ければ始業に間に合う可能性もあるが、努力空しくわずかの差で通知票の出席欄の下部にカウントされてしまうことの方が、割合としては高そうな気配でもある。などと下らぬことを考えながら走っていたら、ややスローダウンした自転車にまたがるクラスの遅刻王のMくんと並んだ。

 「どうせ遅刻だで二時間目から出よまい」潔い彼の発言に大いに共感し、旧遊郭の傍らにある喫茶店へと向かうことにした。コーヒーにトースト、サラダ、ゆで玉子、フルーツ、当時のモーニングサービスの品々である。さらにこの後に昆布茶ともう一品驚くべきサービスがあった。
 
 なんとグラスに野菜スティックよろしく煙草が二本ずつ併せて四本出してくれるのである。

 工業高校では「将軍様」のような実習服を着て実習授業を受ける。着替えるのが面倒な奴はいつしか平生でもこの実習服で通すようになる。三年にもなると登校時でもこの格好である。
 この格好をみて高校生だとは思わなかったのか、通常であれば考えられないような「健康を害する恐れのある嗜好品」を、店の婆は躊躇なく年端も行かない若者に勧めるという、犯罪性の高いサービスを饗したのである。
 
 毅然とした態度でその厚意に対し拒否の意向を示そうとしたが、高校生がこの時間にこの様な場所でコーヒーをすすっていることの方が辻褄が合いそうにもない。
 ここは不本意ながら断腸の思いで周りの空気に従うことにし、持ち帰りも出来ないのでその場で直ちに処理をすること合意する。
 
実に迷惑なサービスである。