真に人間的魅力を備えた人とは、人生の大きな岐路に立たされた時、
何としても助言を受けたいと思われるような人だ。
――というのは、いつかの本で出逢った言葉である。
僕はそういう人になるためには何が必要か常に考えていて、
具体的な策が見つかったら、それを実行するようにしている。
それが今からここに書く内容に直結しているかはわからないが、
多かれ少なかれ関係はしていると思う。
最近ふと、「今自分の考えていること」を頭からそのまま素直に文章にしてみよう、
と思い立ち、ブログを開設したのだが、具体的に何を書いていくのか、
どういった方向性で書いていくのか、ということはあまり考えていない。
それは日々文章を書いていく中で試行錯誤し、変更していくつもりだ。
ブログを開設したのは5月の末で、今日の書き始めが6月1日というのは、
何のとなく1日からスタートするほうがいいように思えたからであり、
特に意味はない。単に区切りが良かったからだ。僕にはそういうところがある。
考え方というか、性格というか、きちんとしていないと気が済まない性質(たち)だ。
だからと言って神経質というわけでもないのだが。
さて、これからここに何を書いていくかだが、
自分の感じていること、考えていること、目標、これまでのメモ、
過去の出来事、個人史(メモワール)、見た映画、読んだ本、
印象に残っていること、などジャンルは問わず考えている。
また、この文章はきわめて個人的なものであり、汎用性はあまりないと思うので、
誰か特定の、あるいは不特定の読者を想定して書いてはいない。
だからこの文章を口語調にするのか、真面目な文章として書くのか、
書体についてはいささか迷った。
一応決定してこういった文体で書いているが、
決定打となったのは村上春樹の本だ。
僕は彼の文章が純粋に好きである。
人生で初めて手に取った小説も彼のものであったし、
彼の小説が原作の映画も観た。
どこか引き寄せられるような魅力があり、時に自分を重ねてしまう。
そんな理由で、少し文体を真似て書いている。
ところで僕はこれまで日記のようなものを付けたことがない。
そういう機会がなかったとか、環境が恵まれていなかったとか、
言い訳するわけではないけれど、ない。
しかし興味はあった。人のブログや日記を読むのは好きだし、
自分もやってみたいと思ったこともあった。
ただ何か決定打に欠け、一歩目を踏みあぐねていたのだ。
何はともあれ、今日こうして文章を書いている。
書く(実際にはキーボードを叩いているのだが)ことが好きだし、
できる限り毎日書くことを大切にしていきたい。
書く材料(ネタ)ならそこら中どこにでもあるはずだ。
しかし気負わず書いていこうと思う。