みなさまこんにちは
松月庵 棚橋由佳です
今日は歩いて出勤したのですが、空気がすっかり秋になっていて
一年がものすごくはやいと感じる今日この頃。
私は現在34歳。
そこそこの大人ではありますが、蕎麦の業界から見るとまだまだ若い。
若い女性ということで、メディアなどで取材していただく機会があります。
でもこれって期間限定。
今でも若さに勝る腕を磨いている最中です。
蕎麦打ち歴は2021年10月で8年。9年目に突入するところ。
今でこそYouTubeなんかで偉そうに蕎麦打ちについて語っている私ですが・・・始める前は恐怖との戦いでした。
職人の世界。
私のような若造の蕎麦打ちを見たいなんていう人がいるのだろうか・・・
また蕎麦打ち素人でも素人段位というものもあり、蕎麦打ちに厳しい人、うるさい人がたくさんいる。
『若さ』というのが恐怖を与えていました。
以前こんな事がありました。
3~4年前、ある素人蕎麦打ち団体(10名くらい?)が私の蕎麦打ちを見たいと遠方からご来店してくださったことがありました。
代表の方は5段所有者。
でもその方はクラブの人達にプロの技を見せたいからと言ってくださいました。
プロとアマをしっかり分けて、私の事を立ててくださいました。
十人前後の、明らかに年上の方々が私の打ち台の前に。
そして私はその方々の前に立つと、一人のかたに目が行きました。
何故目が行ったか・・・
とっても不服そうな顔をしていたから。
きっと女性であるとは聞いていた模様。
でも出てきたのは若造。
いや、小娘。
その方はすかさず言いました。
『え?あなたが打つんですか?』と。
私は笑顔で
『はい。そうです。』と答えました。
すると
『いやいやこっちは3段もちだし、代表は5段もちですよ』と。
私はその方に丁寧(のつもり)でお答えしました。
『そうですか。それでは私の蕎麦打ちではなくご自身か、もっと上の有段者の方に打ってもらったほうがよろしいですか?』と。
代表の方は
『私たちは棚橋さんの蕎麦打ちを見にここまで来ました。是非見せて下さい』とおっしゃられ、その方は不服そうな顔をしてそっぽを向いていました。
『若い』って少しつらいなと思った瞬間でした。
若いという色眼鏡で見られる。
でもこの出来事からわたしはもっと腕を磨こうと努力出来たのも確かです。
私の発信を見て不服に思う人は沢山いるだろうなとも今でも安易に予想できます。
実際コメントとかにもあるしww
みんなに認めてもらおうなんて思っていないけど、そういう方にたまに遭遇すると、私はどこを目指し、どのような職人になりたいのか内観できる。
ありがたいような、つらいような・・・・
そんなこと言ったってまだまだ勉強不足の小娘。
これからもますます頑張って行こうと思います