初めて就いた仕事を辞める時、職場でお世話になった方達が娘を食事に誘ってくれた。

そのおかげで、娘も気持ちを切り替えることができたようだった。



次に就いた仕事は、女性だけの職場だった。

年齢もバラバラだった。

気性の激しい人が多かった。



前の職場とガラッと雰囲気が変わったことが

私は少し気になった。



でも、娘が新しい職場の人達の話を楽しそうにしてくれた。

私は相槌を打ったり、笑ったりしたが

中には楽しいと思えない話もあった。

女性同士の揉め事が多いようで

そんな事で、いざこざが起こるのかと思う話もあった。



もちろん、気性の激しいその人たちにも職場の愚痴や不満がたまるのだろう。

仕事中には話せないようで

娘は職場の人に誘われて、夜に出掛けるようになっていった。



娘には言わなかったが

こういう大人にならないでほしい

と思うような人たちだった。



それは私の勝手な思いだった。

私の思いは、きっと顔に表れていたのだろう。

次第に娘は、職場の話を私にあまりしなくなっていった。



娘にとっては

『自分を認めてくれる人たち』

『自分の居心地がいい場所』

だったのだろう。



それを、親子で共有することが出来なかった。



思い込み、捉え方。

改めなければいけないところが

まだまだある。

自分でも、それはわかっている。



私の器が小さいのだろうか。

今、同じ状況になっても

私はまた同じ態度をとってしまう気がする。