僕はちゃんと帽子を取る子が好きだ | ピン芸人・石橋哲也”重力シンバシー”
デッドボールを当ててしまった時

ピッチャーは帽子をとって
打者に軽く頭を下げて詫びる

これはルールではないのですが
マナーというか当たり前というか
スポーツマンシップだと思うんです

僕は高校まで野球をやってきて
どこの監督さんやコーチからも

そう教えられてきたことです。

今でも鮮明に覚えているのは

リトルリーグの時です。

僕はピッチャーをやっていて
デッドボールをぶつけてしまった後
帽子もとらずにマウンドをならしてた

そしたら突然ピッチャー交代
ベンチに戻ったら監督から平手打ち。

「今どんな気持ちだ?」ときかれて
「痛いです」と言ったら
「お前がいま当てた打者も痛かったはずだ。」と。

試合後に当てた選手に監督と謝りに行き

その帰りに監督が
「さっきは叩いてすまなかった。痛かっただろう?でもな石橋、良いピッチャーである前に、他人の痛みがわかる男にならなきゃダメだ。」

そう言ってくれたのを今でも覚えています


それからデッドボールを当てた時には
当ててしまった打者がこっちを見て
目が合うまで帽子をとって待ってたし

うちの高校では一塁手も帽子をとり
一塁に来た打者に謝っていたほどです。

それが最近の甲子園を見ていると
ちゃんとやってない投手が増えてる

帽子はとるけど頭はさげない選手
帽子のツバに軽く触るくらいの選手
帽子にすら触れない選手もいます

甲子園に来るくらいの強豪校の監督が
これくらいの事も指導できてないのか

どんなに野球が強くてもガッカリします。

それと同時に、、

危険なスライディングや体当たりなど
ラフプレーも増えてきた気がしますね。

強ければいいのか、勝てばいいのか。

そうじゃないと思うんですよ。

学生に教える野球としてはまずそこから。

こういう光景を見ていると

やはり高校野球もサッカーと同じように
ライセンス制度を真剣に考えるべき時期が
いよいよやってきたのではないかと思います。

技術論や科学トレーニングの進化で
選手の技術はあがってるのは良いけど

戦ううえでの精神も大切にして欲しい。

対戦校は『敵』ではなく『相手』なのだから。

高校野球が好きなオッサンの独り言でした。


バシ。。