正直、わたしは自分の母親が

好きではありませんでした。


嫌いではないけれど、

性格が違い過ぎて、全く理解できない。

女性としての彼女の生き方には、

むしろ嫌悪感すらありましたし、

わたしのことを愛してくれている実感も

あまり感じませんでした。


今思えば、仕事をしていて

仕方ない面もあったかもしれません。

でも幼い頃から、側にいて欲しい時には

隣にいなかった。

何に対しても、相談をしたことはありません。


いわゆる毒親とは違い、

わたし自身が支配されることもなかったけれど、

干渉もされなかった。


父が、わたしが小学生の頃に

突然、蒸発してからというもの、

普通の家族としての時間を

感じたことはありませんでした。


母、自分、父方の母、父方の父。

謎の4人の閉鎖された家🏠。

父が、家を出て行ったことは、

親戚を含め、周りには全て内緒で

わたしは、父のいない淋しさや、

誰にも何も言えない苦しさを抱え、

次第に内向的で、殻に閉じこもって行きました。


母が、現在のパートナーに出会ったのは

わたしが高校生の時でした。

それまで、このおかしな4人生活は

続いていました。


彼女がパートナーに出会ったのを機に

急に父との離婚の話になり、違和感を覚えました。

「結局、こうなるなら

なんでもっと早く家を出なかったんだろう?」

そのころから、母親というより

1人の女として、彼女を見るようになりました。


離婚もパートナーの入れ知恵なことは

わかっていました。

「自分で決められない人」

それが母でした。


1番納得いかなかったのは、

パートナー自身が、フリーの人ではなかったこと。

ただの不倫。

4人の小さな息子さんがいて、

そんな人をどうしたら信じれらるのか

わたしにはわかりませんでした。


「あなたも父と同じことをしている」

そう言ってやりたかった。


わたしは、父親にも母親にも捨てられた。

そう思いました。


結局、離婚は成立し

わたしと母は、父方の親たちとの

共同生活を終えました。


長くなってきたので、

また次回に続きますね。