大学病院で診察を受けて5日後、大学病院の医師にPET-CTをしたいので明後日来院してほしいとの電話を受けました。その時私はPET-CTがどういうものなのかわかりませんでした。PET検査は、癌の画像診断です。電話を受け、すぐにネットで調べましたが、こんなに元気に過ごしているうちの子が癌のはずがないと思っていました。でも不安は、打ち消せずPET検査の日、主人にも休みを取ってもらい、3人で病院に向かいました。
PET検査を終え、数時間後、診察室でリンパ腫と告知されました。明日、入院しすぐに治療に入る準備をしたいと言われて涙が止まりませんでした。
息子は、念願だった野球の県大会を10日後に控え、大会後に治療したいとお願いしました。医師の返事は、「他の医師にも相談してみます」とのことでした。重い足取りで家に帰り、夜、医師から電話がありました。やはり、10日後まで待てないとの事でした。明日から入院してほしいと。家族4人で話し合い、今は、病気を治す事だけ考えようと。今考えても、息子が泣いたのは、この時だけでした。大好きな野球が出来ない。毎日毎日、きつい練習に耐え、家に帰ってからも自主練を欠かさず頑張ってきたあの子にとてつもなく残酷な試練でした。