警察官が来てから数日たち、

私は「もしかしたら警察からの報告書で

”虐待の疑いなし”との判断だったのではないか?」と

思うようになっていました。

 

 

…が、児童相談所から

面談の通知が来ました。

 

 

私は”虐待している疑いあり”との判断になっていました

 

 

 

相変わらず気持ちは塞いでいます。

 

それでも家事も仕事もこなさなくてはいけません。

 

同居の元旦那はもちろん労わってくれません。

 

一人で泣きながら、毎日を過ごすしか無いのです。

 

 

 

唯一、上の子だけが「ママは悪くない」と

励ましてくれました。

 

 

 

 

封筒で児童相談所からの通知が届き、

指定の日時が書いてありました。

 

子供の学校が終わるギリギリの時間です。

 

 

仕事も上の空で終わらせて、学校に迎えに行き、

児童相談所へ向かいました。

 

 

 

もし、ここで一時保護になったらどうしよう。

 

 

不安が消えません。

 

 

けれど、もしかしたら保護してもらった方が

子供のためには良いのかもしれない。

 

 

 

 

私は、ずっと育児に自信が持てませんでした。

 

 

 

仕事で疲れて熱が何日も下がらず、

それでも働き続けクタクタで帰宅していたある日、

実の親が私の子供に「ダメなママだよね」と

話しているのが聞こえました。

 

事あるごとに、私の両親は「ダメなママだ」と

子供たちに話しているのを知っていました。

 

「子育て経験のある私の両親から見て

子育て初心者の私がダメな母親に見えるのだから

私はダメな母親なんだ」と思っています。

 

通報されるのも自業自得かもしれない。

 

 

 

「万が一、一時保護になったらしばらくはママと一緒に生活はできない」と

子供には伝えてありました。

 

こだわりが強くて、他人を受け入れがたい下の子は

「家じゃない場所での生活は嫌だ」と言いました。

 

 

 

 

 

児童相談所はこの場所しか知りませんが、

老人ホームや公民館の方が見慣れているので

「老人ホームや公民館のようだ」と思いました。

 

入口には人の出入りをチェックするセンサーが付いていました。

 

薄暗くておそらく1面か2面がマジックミラーになっている部屋に通されました。

 

子供はその部屋に入らず、別の部屋へと連れていかれました。

 

 

部屋には強面の男性が2人いました。

居心地が悪く、めまいがします。

 

 

証明が少し暗い、古い病院のような雰囲気にも似ています。

 

 

丸いテーブルに向かい合って座り、

「警察の報告書から今回の面談になった」と言われました。

 

「ということは、私が”虐待している”と疑われたということですね」と聞くと

「そうですね」と返事が返ってきました。

 

酷くショックを受けました。

あんなに私の育児への悩みや苦労に共感してくれたようでいて

報告書では”虐待あり”と書いたのか…。

 

 

 

 

児童相談所でも、普段の生活や当時の様子など、

警察官に話したことと同じような事を話しました。

 

心が石のように重く冷たく私の中で沈んでいました。

 

 

 

一通り話をして子供が部屋に戻ってきました。

 

子供と一緒に女性のスタッフも部屋に入ってきて

何やら耳打ちをしています。

 

スタッフ1人を残して女性と男性のスタッフが席を離れ

しばらくしたら戻ってきました。

 

 

 

「今回は虐待ではないということで。どうぞ、あとはお帰り下さい」

 

 

ぽっかりと心に穴が開いたままの私は

「それじゃぁ、こんなに辛い気持ちになったのは

どうしたら良いんですか?」と聞きました。

 

 

「これは決められている手順です。

通報された後、お話を伺い、何もなければそれで終わりです」

 

 

 

 

私や子供の傷ついた気持ちはそのままに。

決められた手順に乗っ取り行われただけで、

アフターフォローは一切なし。

 

 

誰に相談すればいいか

これからどうすればいいか

何もありません。

 

 

 

少し手こずる育児は

相変わらず暗中模索で頑張るしかない。

 

 

誰にも褒められず、

少し間違ったことをすれば非難され、

一生懸命頑張っていることは

本当に報われる日が来るのだろうか?