お人好しだが気弱なウィルはもうすぐ高校入学。彼に愛情を注ぐ父スティーブ(カート・ラッセル)とジョージー(ケリー・プレストン)の表の職業は不動産エージェントだが、裏の正体は怪力のザ・コマンダーと空を飛ぶジェットストリームというスーパー・ヒーロー夫婦。ウィルの入学する高校も、空中に浮く秘密の場所にあるスーパー・ヒーロー養成学校である「スカイ・ハイ」だ。
しかしウィルには生まれつき何一つ特別な能力がなく、今まで両親の前ではフリだけでごまかしていただけだった。世界的に有名な両親のせいで周囲の注目を集めるウィルだったが、実力の無さはすぐにバレ、近所の幼馴染の女の子レイラ(ダニエル・パナベーカー)と共に、落ちこぼれ達が集まる「ヒーロー・サポート」に振り分けられてしまう。また学校一の暴れ者ウォーレン(スティーブ・ストレイト)の父親はかつてウィルの父が倒した悪者で、入学早々ウィルはいじめっ子達に目を付けられてしまう。
そんな彼にもやがて転機が。ダメ同士のクラスメートの結束は固くなり友達も増える。またいじめを創意工夫でかわしたあと、実験クラスでクラス一の美女グエン(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に気に入られ、
二人の仲は急接近。ウィルを密かに想うレイラはちょっと面白くなく、あてつけにウィルの天敵ウォーレンとベタベタして見せるのだが…
「デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?
」や「Surviving Christmas
」(←これはハズれました)で知られる中堅マイク・ミッチェル監督が演出。ディズニーが製作しブエナビスタ・ブランドを付けて PG レーティングで公開された、ファミリー向けアドベンチャー・コメディ。タイトルは「XX高等学校」の略称「XX High」というのと、青天井の意味を引っ掛けてあるのかな?
ジャニーズのように層の厚い子役予備軍を持つディズニーらしいキャスティングでそこそこ巧い子役が山のように出演。有名所は両親役のカート・ラッセルとケリー・プレストンですが、スーパーヒーローに扮する二人のタイツ姿はあんまり見たくはなかったかなー。
設定が一部「Mr.インクレディブル
」や「スパイキッズ
」などと被ってますが、ターゲットは微妙に違うという感じ。本作は普通に良く出来たエレベータ・ミュージック風ソフトジャズみたいな、いい意味でも悪い意味でも万人向けの仕上がり。バタ臭いアメリカンなハイスクール・ライフ的バイアスが強すぎる箇所は日本人にはつらい所もありましたが、学校生活特有のいろんな空気、みたいな物はきちんと捕らえられているあたりは良かったと思いました。
すべてがベタにディズニー調色眼鏡を通してですが、劣等コンプレックスやピア・プレッシャー、両親からの期待とそれに対する反発、等々の書き込みはちゃんとしていて、能天気なティーン・コメディに+アルファがある所は好きです。
調べてみたら製作予算35億で米国興行収入が55億強、という収支らしいですが、この手の中規模作品を手堅く量産できるノウハウとリソースを蓄積しているあたりにディズニーの強さがあるのかなぁ、と思ったのでした。
IMDb: Sky High
Official Site: Disney