郊外の電気店で事務処理担当のアンディ(スティーブ・カレル)は典型的なオタク。車を持たずに自転車で通勤。趣味はゲームとアクション・フィギュア集め。そんな彼がひたすら隠しているのが40歳になった今でも童貞な事。最初は気味悪がって近づかなかった店の仲間達(セス・ローゲン、マロニー・マルコ、他)も、彼の人柄を知り打ち解けた後は、彼の童貞喪失に向けてあの手この手の奇策を実行するのだが…


ブルース・オールマイティ 」で、全能の力を持ったジム・キャリーにいぢり倒される堅物アナウンサー役が印象に残るスティーブ・カレル主演作品。ドタバタながらもある意味真面目なロマンティック・コメディという作風。カレルは演出担当のジャド・アパトー監督と共に脚本もこなしています。

サエない40男があこがれるマドンナ役にはインディではすっかりおなじみ、今やマイナー・メジャーの位置に居るキャサリン・キーナー女史。ストーカーまがいのクレイジーな片思いを続けるやさぐれた電気店店員にはポール・ラッド、など中堅実力派も散りばめたキャスティング。


芯には純情でモラル正しい正統派ラブコメの要素を通しておいて、周辺にはちゃめちゃなお下劣を配置するというのは、最近のハリウッド製コメディの王道。そのパターンを踏襲しつつも随所にノービスらしい"あがき"が見受けられるのがなかなかチャーミング。一部整合性が取れず破綻した設定など、ホコロビも見える脚本ながら、ノリと勢いで押し切ったパワーにはたまげました。ラストは本当に凄い!これぞ衝撃のラスト、かもだ。


予告編が面白そうに見える作品ほど、本編はがっかり、みたいな映画が多い昨今、この作品も予告編でかなり笑ってしまったのでぬぐいきれない一抹の不安をかけながらの鑑賞。杞憂に終わってよかったよかった。一作目の「デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?」 が割と良かったので、ちょっとだけ期待して観たロブ・シュナイダーの「Deuce Bigalow: European Gigolo 」がかなりがっかりだっただけに、逆転ホームランのような本作の当たりにすっかり嬉しくなったのでした。


公開第1週目で21億の集客、予算26億の製作規模を考えるとスマッシュ・ヒットと言えるのでしょう。

思いの他ちゃんとした映画なので、安心して万人にお勧めしたい所。「しあわせなら手を叩こう」や「いち・にー、さんっ」とか、日本語が出てきるのもなかなか微妙でよかった気がします。日本公開の際には、ぜひ伊集院 光とみうらじゅんでプロモーションをかけてほしいと思いましたです。


IMDb: The 40 Year-Old Virgin
Official Site: Universal Pictures

The40YearOldVirgin