現在、日本だけでなく世界中の筋肉業界に於いて最も最新の話題と言えば、ブログのタイトルにもある、「細胞核オーバーロード・トレーニング」だ

 

いや、既に筋肉界隈だけに留まらず、多くの分野でホットなトピックやサブジェクトになっている

 

勿論、まだまだ名称すら知らない人の方が圧倒的だとは思う

 

後出しジャンケンの様な事は嫌なので、詳しく知りたい方は、webで検索して下さい

 

では今回何故、この細胞核オーバーロードについて言及したのか?

 

それは僕の周辺で、実際に細胞核オーバーロード・トレーニングを行って、結果を出しているトレーニーが数人存在するからだ

 

さて、こちらの細胞核オーバーロード・トレーニングとは何ぞや?調べるのが面倒クサいと思われる方の為に、触りだけ記述したい

 

簡単に説明すると、身体の筋肉の同じ部位に対し毎日トレーニングをする(負荷を掛ける)と細胞核が増え、劇的な発達を促すというもの

 

また筋肉には、マッスル・メモリーというものが備わっているけど、その仕組みも大きく関与する

 

はて?

 

人間は、1つの細胞に1つの細胞核しか顕在しない筈では?

 

その通りなのだが、どうやら筋肉は異なるらしい

 

これに関しての具体的な詳細は省くけど、兎に角、毎日同じ部位を鍛える事によって、画期的な変化を引き起こすと議論され始めている

 

そして、無意識の内に全く同じ内容のトレーニングを行っている人が、自分の身近に居る

 

田巻利雄さんという長年親しくさせて頂いている方なのだが、正に、この細胞核オーバーロード・トレーニングの実践者なのだ

 

繰り返すけどご本人にその意識や自覚は無く、聞くと感覚的にこちらの方が、反応が良いと感じられるからだそうだ

 

因みにこの方、2019年、本年度のベストボディ・ジャパン東京大会のゴールド・クラスで優勝、全国大会では同クラス3位という成績を収めている

 

通常ウエイト・トレーニングの定説では、トレーニング後にレスト(休息)を入れる事で、超回復といったメカニズムを経て、以前よりも筋肉が太くなるというのが昔から一般的だ

 

寧ろ常識だろう

 

ところが、である

 

こちらの田巻さんだけど、もう20年以上も、大胸筋と腹筋のトレーニングを日課としている

 

しかも、そのスタイルはストリクトながら扱っているウエイトはかなりの重さで、時間も異様に長い(胸だけで3時間)

 

そして脚は一切行わず、他に広背筋と三角筋と上腕二頭筋を、各1種目、数セットのみ

 

しかしながら驚く事に、胸と腹はメチャクチャ優れているのだ

 

背中と肩と腕も素晴らしいものの(大会で、優秀な成績を残すレベルなので)、胸に比べたら個人的にはそこまで目を惹かない

 

そう、ビハインドというよりは、バランスを崩さない程度に、胸が良過ぎてしまうのだ(下半身だけは別)

 

但し、背中と肩も二頭も少ないとはいえ胸や腹と同様毎日ワーク・アウトをしているので、同じく細胞核オーバーロードなのだ

 

1種目で数セットであるのにも関わらず背中や肩や二頭(三頭は胸や肩の際に使われているので)も決して見劣りしないので、これらもやはり毎日行っている成果とも考えられる

 

そしてこれらの事象に対し一時期、トレーニング・パートナーを組んでいた若山正弥さん(通称、オスカル若山さん)と、いつもジムで「なんで田巻さんは、あの練習で胸だけあんなに凄いんだろう?もしかして、毎日やった方がいいんじゃない?凄いよね、あれは」と頻繁に話していた

 

そしてここ3年間程の間で、こちらのオスカル若山氏も、ドラマチックに変化した

 

いや、肩だけのエブリタイム・トレーニングを開始して、半年程度で非常に大きくコンバートした

 

そして今や上半身、特に肩に関しては、日本のフィジークの全国大会に出場しても、トップ・クラスであろう

 

サイズ、厚み、形

 

聞けば、田巻さんを参考に、1週間に5回位は肩のトレーニングを行ったという

 

多い日は、1日に2回

 

時間さえあれば、肩、肩、肩

 

勿論、肩以外も凄いし、力も相当強い

 

先にも述べたが、2人共、細胞核がどうであるとか、全く考えてはいない

 

単純にジムへ来れる日には、毎回同じ部位を、かなりの時間を割いて懸命に行ったという事実だけが共通している

 

無論の事、トレーニングでのテクニックの向上や、食事やサプリメントのより良い物へのシフトや摂取方法やタイミングなども少なからず関わっているとは思うけど

 

長くなってしまったが、細胞核オーバーロードに関しては、今後センセーショナルなテーマになって行くのではなかろうか

 

既に小動物では目覚ましい成果を挙げているらしいので、しっかりとした根拠、エビデンスを人間で裏付けする事が可能になりそのメカニズムが解明された暁には、その時は、世界が大きく変わるのかも知れない

 

そういえば、日本でも知られている海外のオリンピアの某トップ選手が、チンニングとカーフ・レイズをトレーニング毎に必ず行っているという

 

つまりジムへ足を運んだら、チンニングとカーフ・レイズを終えた後に、その日に予定している通常のワーク・アウトを実施するという意味

 

仮にその日が背中の日であっても、最初にチンニングとカーフ・レイズを行う

 

その選手は、全体のアウトライン、バランスやVシェイプ、セパレーションや密度、そして勿論筋量もズバ抜けていて、中でも背中は最大の長所だと誰もが認めるところ

 

これももしかしたら、細胞核オーバーロードによるものなのだろうか

 

興味が、尽きない

 

 

細胞核オーバーロード