6月の想い出…ねるとん紅鯨団出演(放映編)!! | 蒼の憧憬を求めて~旅・麺類・駅伝・中日ドラゴンズ~ 

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             「     6月の想い出…ねるとん紅鯨団出演(放映編)!!     」
 
 
 撮影編ではめでたくカップルになった旅人だったが、カップルに成立した3組の男子は女性陣のバスで
帰ることになった。なので行きに乗ってきた男のバスに自分の荷物を取りに行かなくてはならなかった。
 辺りはもうすっかり暗くなっていた。男性陣のバスにたどりついた。
扉を開けると一様にうなだれている12人がいた。一番人気の威勢のよかった18歳のあんちゃんも後部座席で
うなだれていた。お葬式以上に静まり返っていた。この暗~いバスの中の事は今でもはっきり覚えている。
そして運悪く、3人の中で自分が扉を開けたものだから、行動を移さなければならない。
しかも自分の席は窓際で、隣には行きの車内でベラベラ話しかけてきた東大卒の薬剤師が別人のように
うなだれていた。「あの~かばん取ってもらっていいですか!?」と話し掛けたが返答なし。
仕方がないので、自分で荷物を取って「元気出しなよ」って言っても顔すら見ずに無視されたままだった。
この重い空気から自分も早く逃げ出したかった。バスから出て3人が顔を見合わせた時に、
やっと自分もただカップル成立・ふられただけでなく、この事が全国放映される事を実感した時でもあった。
 
 さあ帰りのバスの中。
そこは15人の女性と3人の男子が乗ったハーレム号だった。
窓際に90‐60‐90の人の隣に座り、自分は通路側に座り、ルンルン気分モード全開だった。
会話も弾み、フリータイムより楽しい時間になった。さらに通路側だった事もあり、別の女性からも話し掛けられたり,それはそれは楽しい楽しい時間だった。そんな状況だったので,行きに比べるとあっとう間に新宿に着いた。
彼女は2つ年上でOL,横浜在住。自分は越谷なので連絡先を教え合い,新宿で逆方向なので別れ別れになった.
 その後は中央線に乗り、秋葉原へ。ここでも色々な女性陣に話しかけられた。
中でも千葉のラジオの人はメチャクチャ話易く,色っぽくてそそられていた。この人も自分より年上で,
今まで年上の女性(高校は新設校だった)と付き合った事も接した事もなく,末っ子の自分としては、
なんだか甘えられる禁断の果実の味を知ったような新鮮な空間で、居心地の良い時間だった。
ラジオの人は「 学校祭とかあったら連れってて欲しいなあ 」と言ってきた。
今思えば完全に誘い水だが、蒼かった当時はまだ彼女に告白したばかりで、ラジオの人と仲良くなりたかったけど、これは二股だろと思い、適当にはぐらかし連絡先も聞かず笑顔で秋葉原で別れてしまった。
これは今でも後悔している…。
 ここからは日比谷線・東武伊勢崎線で北越谷に帰るのだが、
一番人気の派手な女性が近くの千間台だったので一緒に帰ることにした。
<自分> 「 自分、第一印象でしたよ 」としらじらしく会話し、
<派手女>「 え~どうして来てくれなかったの? 」とこれまたしらじしい会話で返される。
<自分> 「 三人も来たのに、なぜ振ったの? 」と聞くと、
<派手女>「 あの短時間じゃ決められないわ 」とこれまた男性陣の怒りを買いそうなセリフだが、
楽しくて仕方なかった。彼女は自分より一つか二つ上かなって思ったら、何と18歳。
派手でオーラのある彼女は恋愛経験豊富そうで,これまた接した事がなかったタイプだけに会話が新鮮だった。北越谷に近づくと、向こうから連絡先を聞いてきたので、自分も先ほど後悔したばかりなので
連絡先を聞いてお互い交換した。(特にこの人とは何もなかったが放映後に電話が一度あった)
 
 アパートに着いた自分は友人に戦況を報告。すぐに祝勝会になった。
その前に90‐60‐90の人に電話をした。何か良い感じで話していたが、友人二人が自分の部屋に着いたので
電話を切った。ビ-ルで乾杯し、ブログで書いたような内容を喜々と話したのだろう。
グデングデンに朝近くまで飲んで気分の良い酔いで次の日を迎えた。
 次の日の夜、また彼女に電話し、次の休みの日に上野動物園にデートすることになる。
これも蒼い!でも自分は当時初デートに東武伊勢崎線、日比谷線で一本で行けて、
会話も弾み上野動物園や葛西臨海水族館を好んで利用していた。
 
 初デートの上野動物園。
ドキドキワクワクルンルン気分絶頂の待ち合わせ。
ねるとんの時は服装であまり目立たなかったが,今日の服は彼女も自慢の胸を強調し,これまた絶頂の気分へ.
腕を組んでも肘が胸に当たるこのドキドキ感!いいなあ、こういう光景、戻りたい!!
二人で動物園を楽しみ、東大近くを散策し、お好み焼きを食べて、あっとう間に時間が経った。
また上野を起点にお互い別方向へ別れ別れになった。
彼女が横浜で自分が埼玉で遠い事は解っていたけど実際浮かれ気分から一人ぼっちになると、
車内で違和感を感じていた。何か、学生時代で時間があるのに寸止め、みたいな…
 彼女は悪くない。自分が蒼かった。次の週は彼女の住む横浜へ向かった。
時間はあるけど貧乏だったので東武伊勢崎線、日比谷線、東横線乗りっぱなしの時間は鉄分豊富な自分でも非常に長く感じた。この日は学生の分際で黒のスーツでビシっと決めて行くと,彼女も一度部屋に戻りピンクの
スーツに身を包み色気満点で2回目のデートをしに夜の山下公園を一緒に歩いた。
食事をして彼女の家に泊った。蒼いと言っておきながらなぜか年上の彼女に甘えての速攻劇だった
(部屋での出来事は御想像にお任せします)次の日,先に起きて食事を作る彼女に光が射していた。
次の日も楽しく一日を過ごしたが何だか上野動物園の時に比べるとテンションは落ちていた…
横浜で別れると、また長い帰り道が待っていた。やっぱり違和感を感じた自分がいた。
その日は電話をしなかった。彼女は何も悪くない。気を使ってくれていたし…
 
 決断の時。
2回目のデートを終えると、いよいよテレビ放映まで1週間を切ってきた。大学では噂もかなり広まっていた。
そこで友人に「彼女とは上手く行ってるの?」自分「うん、まあまあ」となぜかテンション下がり気味。
友人「ところで、お前はテニス部のKさん好きだったのに諦めたの!?」
そうだ!この怒涛の2週間の間のみKさんの事を忘れていた。そして、なぜか慌てた。
それはテレビ放映で大々的に報じられた後に想いを伝えても、ただの遊び人としか映らず
どうにもならないだろう。という訳のわからない想いが行動に移した。
今まで全然動きが悪かったのに,あらゆるツテを使って放映3日前にKさんの電話番号を突き止めた。
この時は躊躇なく電話をした。何回も目が合っていたし、自分の事を知っているだろうと勝手に思っていた。
初めての電話もその時の自分は勢いがあった。
 電話をすると、向こうはびっくりしていた。ただ自分の存在は知っていてらしく,今までのKさんへの気持ちとねるとんに3日後出ることも正直に話をすると、Kさんは「 今度ゆっくり会って、お話がしたいですね 」との一言。
これまたやった~!!
今考えると何やってんだ俺って感じだが、当時はKさんへの思いの方が半年以上だったので強かった。
そして、ねるとんの人からは手紙が来て、自分も手紙を書いた。
お互い電話をすることはその後もなかった。
 
 いよいよ放映日。
この日には学校内でかなりの噂が広まっていた。
一緒にテレビ放映を見たいと大学の友人が自分の狭い部屋に男女10人以上が集まって放映を
見ることになった。心の片隅で全然映らなかったどうしようと思ったが、オープニングから映って一安心。
湧きあげる俺の部屋。ゲストは鈴木保奈美ちゃんだった!河合奈保子でなかった…
 放映が始まると主役は男子一番人気の18歳のあんちゃんと一番人気の派手な女性をとりまく男女3人ずつのテント組だった。そして、自分は最初は誰とも話ができず浮いていたのに、色々な女性と少しだけ話している場面をバッチリ撮られていて,石橋から色々な女に手を出す男として,準主役級の扱いでテレビにはちょくちょく出た。
自分としては90‐60‐90の子とほとんど一緒に会話したつもりだったのでテレビはこうなんだなあと実感する。
その度に笑いが起こる俺の部屋。自分がそういうタイプでないと知っている連中だったので余計に
面白かったみたいだ。逆に全然映らない人も多くいたのは現実は厳しいなと思った。
 いよいよ告白タイム。
キザなセリフで手を差し伸べてカップル成立した瞬間には部屋中を大きな拍手で包まれた。幸せな瞬間だった。エンディングも映り、番組が終わると高校時代の友人などから、これでもかと電話がかかってきた。
部屋にいた連中は半分は帰り、半分は勝手にビデオを見直して笑っていた。2時過ぎには全員が帰った後、
また一人でニヤニヤしつつも、切ない気分も入り混じってビデオを何回も見直した。
 
 噂。
 放映後の月曜日は授業でなく、なんと球技大会だった。
大学に行くと噂の嵐、指を刺されまくるなど地面とにらめっこしながらの学校生活だったが、
球技大会という開放的な日だったせいもあって握手を求めてくる女の子が何人もいてメチャクチャ嬉しかった。
さらにバレーボール部門でエースとして出場し、自分のクラス優勝し、Kさんも応援に来てくれてた。
気合いが入っていたのは言うまでもない。数日後やっとデートをして、何回かするうちにめでたく
お付き合いすることができるようになった!これがねるとん出演の一番の収穫かも。
 その後もテレビを見てということで3人位の女子高生が校門で待っていて握手を求められた。
2年後、札幌に移り住んでも「テレビ出てましたよね?」って二人の女性から声を掛けられた。これはびっくり!
音信不通になっていた中学高校時代の友人から連絡をもらったりしたことは良い事だった。
 悪い事は普段全然遊んでいないのに遊びまくっているやら女遊びがひどいとか嫌な噂も多く
ちょっと人間不信になって家の中にいることが多くなった事かな。テレビの影響は凄いと実感した。
 
 そんなねるとん紅鯨団出演物語も、今となっては本当に良い想い出になった…
 
                      *長い乱筆乱文にお付き合いしてくれて、どうもありがとうございます!