グラチャンの男子バレーが終わり、全日本は3位に輝いた。
北京五輪予選に続き、ポーランド戦では感動を与えてくれた植田ジャパン。
勢いに乗り3連勝し銅メダルを取ったとのは立派だった。
しかし、最終戦のブラジル戦では大きな課題が残った。
高さだけでなく、スピード、パワー、サーブ、ブロック、スパイク、セッター、リベロとすべてにおいて
負けていた。キューバより当分勝てないと思わせる完敗ぶりだった。
特にブラジルのエース・ジバの高速パイプ（というよりバッククィックという感じ）やリベロからのセミクィックにはびっくりした。本来、日本がやらないといけない粘り強い守備や早い攻撃はすべてブラジルが上だった。攻撃陣よりセッターとリベロの差が大きいと感じた…
それでも感動のポーランド戦は若手がサイドからの力強い攻撃とサーブが火を噴き、選手の戦う表情がよく、ベストな状態が出れば何とか世界とも戦える希望の光が見えた。大きな課題と遠くに光が見えた大会でもあった。植田監督と共に真剣勝負で練習し、来年の世界選手権では最低でもベスト8、あわよくばメダルを取って欲しい！ 頑張れ全日本!!
＜サイドアタッカー＞
・清水…ベストスコアを受賞。特に初戦のポーランド戦はサーブの力強さとスィングの速さに成長を感じた。ブラジル戦では連戦の疲労が見えたので体力強化は必至。10年は全日本を背負って欲しい！
・福沢…スパイク賞を受賞。サイドの選手がスパイク決定率が1位なのは凄い！彼も初戦のポーランド戦は高く飛んでいた。表情も引き締まりよい顔だった。ジャンプをする選手なので後半はあきらかに落ちていた。彼の身長なら米山のような守備力と状況判断が要求される。清水に負けるな！
・石島…心身ともに成長。特にポーランド戦は守備も頑張っていたので素晴しかったが、まだまだレセプションで崩れてしまう。石島がいないとブロック力が落ちるので守備に磨きを掛けて欲しい。
・米山…清水、福沢と違い初戦より最終戦が良かったのは米山。高さに苦しんでいた選手が高さを利用し始めた。低身長のお手本になる選手だ。ジャンプ力をつけブロック力を上げろ！弟も負けるな！
・古田…ジャンプサーブで存在感を見せ付けた素晴しいデビュー戦だった。しかし、イラン戦の最後は役割を理解せず清水と交錯したのはいただけない。低身長なので守備力と安定性が要求される。
・八子…古田と違い緊張感丸出しでサーブを失敗した八子。身体能力は問題ないので安定性が求められる
まずは大学断トツ1選手になって欲しい！
＊越川の穴は大きかった。清水、福沢が後半体力が落ち、石島がレセプションで崩れると代える選手が米山だけなのは厳しい。若手が必死にやっているので筑波大出身の甲斐、柴田、北島に奮起してほしいところだ。石島の同級生・小川、越川世代の金子、三上らは高さが厳しいか？出来田の抜擢もいい。
＜センター＞
・松本…何でもそこそこできるが国際試合になるとブロック、スパイク、サーブにすべてに線の細さが気になった。パワーをつけて攻撃的な選手になってほしい。
・富松…低身長ながら機動力を生かし、ブロック、サーブと活躍した。ただダイレクトスパイクをミスするなど課題も多い。高さつけよ！
・松田…長身選手で期待されるが、横の動きが遅くレギュラーは厳しい…
＊山村がケガで欠場したが、逆に富松が出た方が良かったかも。そのくらい日本の2M選手は横の動きが遅い。一番選手層の薄いポジション。篠田,北川あたりがVリーグでは活躍しているが…鈴木もブロックが…
＜セッター＞
・宇佐美…主将になり声を良く掛けていて精神面で成長した姿が見えたがアタッカーを生かすトスは相変わらず見えない。ブラジルのセッターとはかなりの差があるように見えた…
・阿部･･･久々の表舞台で活躍した。高さは日本人で一番あり、雰囲気も良い選手だが、トスの安定感のなさは解消されていない…
＊世界とはセンターとセッターが一番差を感じた。2人とも身体能力があるので期待したいがトスについてはかなり厳しい。サーブのいい金井、吉田あたりに期待か？それでもセンター同様、名前が出て来ない
東海大の深津あたりも有望か!?
＜リベロ＞
・田辺…津曲に代わり日の丸をつけデビュー戦は良かったが後半崩れた…それでもポーランド戦のレセプションは良かったので頑張ってほしい！
＊ここは津曲、酒井、小糸などがまだいる。日体大の名内も頑張ってほしい！しかし世界はリベロも大型化している…ブラジルのリベロは凄かった！