20歳のダウン症のある長女と 18歳大学生の次女、2人の娘の母です
わが家のすぐ前に
娘達と私の母校があります
駅まで歩く時は今でも学校の中を
ショートカットしちゃいます
朝、いつものように校内を突っ切っていると
体育館の上から子供達の歓声が
『あっ、プールだぁ』
久しぶりの子供達の声
コロナ禍でずっと中止に
なっていたプールが再開されていました
ふと、長女が通っていた時のことを
思い出しました
小学校は普通級に通っていた長女
もちろんプールの授業もみんなと一緒
しかし、人一倍、小柄だったため
長女にとってはプールは深く
安全を確保するのは
簡単ではありませんでした
また入学当初、トイレがまだ完璧ではなく
パットを使っていました。
衛生面でも、不安がありました
そこで、校長先生から
『Aちゃん用のビニールプールを
準備したいと思うのだけど
どうでしょうか』
と提案が、ありました。
長女、1人のために
プールを買ってくれるというのです
もちろん、お友達と同じ大きなプールに
入れたら嬉しいけど、マンモス校で
一度に凄い人数が入ります
安全面を考えたら、校長先生の提案が
最良と考え、ご提案通りお願いしました
うろ覚えですが、確か担任が買いに
行ってくださったように記憶しています
長女がプールの日は担任が朝から
長女用プールに水ではなくぬるま湯を
入れて準備してくれていました
体温調節がうまく出来ない長女は
ちょっと冷えると脚が青紫色になって
いたので、冷たくないように
配慮くださってました
今、考えると、凄いVIP待遇だったなぁと
思います
長女だけビニールプールなのを
クラスメイトは
『Aちゃん、いいなぁ』
と、羨ましがって
プールサイドに置かれた長女のプールには
沢山のお友達が
遊びに来てくれていたそうです
今では合理的配慮という言葉が
当たり前になっていますが
その当時はそんな言葉すらなかったと
思います
でもそんな言葉より、先生方や
支援員さん達がごく自然に
配慮してくださっていたお陰で
子供達も特別視することなく
自然に受け入れてくれていたんだと
改めて、思い返して
温かい気持ちになりました
後に、中学年くらいになってからは
大きいプールへ先生と一緒に
入れるようになりました
長女、今でもプール大好きです