「おかあさーん。宿題、一緒に書かないとだめなの。」と、コザル3号が持ってきたプリント。

2年生恒例の成長記録。「私の思い出」。

― 私が赤ちゃんの時の思い出は?

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/97/6a/q6_6p_satomama/folder/171283/img_171283_496439_8?1141911033.gif ・・・。えーっと・・・。髪がクルクルで色が白くって、とっても可愛かったよ。

― ふーん。じゃあ、1歳~2歳頃の思い出は?

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/97/6a/q6_6p_satomama/folder/171283/img_171283_496439_9?1141911033.gif ・・・。えーっと・・・。うーんとね・・・。

― 別にないなら、いいよ。適当に書いとくから。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/97/6a/q6_6p_satomama/folder/171283/img_171283_496439_3?1141911033.gif いやいや。あるあるある。ちょっと今忙しいから、後でお母さんが書いとくよ。

と、言ったものの。

・・・3号の幼い頃の記憶がない。https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/97/6a/q6_6p_satomama/folder/171283/img_171283_496439_12?1141911033.gif

その頃の私は笑うことを忘れ、押し寄せる仕事と家事を機械的にこなし、一日がただ穏やかに過ぎることだけを願って生きていた。
他人を羨み、自分の生活には何の夢も希望も抱けなかった。
自分のことだけで精一杯。育児を一番後回しにしていた頃。

彼女はどんな顔でミルクを飲んでいただろうか。
あやしてあげると、どんな顔で笑っていただろう。
はじめて歩いたときは感動したんだろうか。
かたことでどんな風におしゃべりしていたっけ。私は何と呼ばれていたんだろう。

どんなに後悔しても、どんなに思い出そうとしても、失くした記憶は蘇らない。
私は、決して取り戻すことができない、大切な大切な宝物を「見捨てた」のだ・・・。

今、こうしてコザルたちに向き合い、悩み、怒ってばかりの毎日だけれど、たとえ憎たらしいコザルたちの姿であったとしても、それらは私の記憶にしっかりと刻み込まれるだろう。
それは私とコザルたちが、一生懸命に絆を深めようとした大切な証。
ダメな母親だと嘆いてばかりの毎日でも、それはいつか頑張った自分として思い出せる日が来るだろう。

「何もしなかった」ことこそが、責められるべき母親の姿だ。

3号は、今、反乱を起こしている。

ダラダラと支度をして、朝の登校時間に間に合わない。
食事の途中でふざけて動き回る。
夜更かししては、歯磨きも着替えもせずにソファで眠る。
思い通りにならないと癇癪を起こし、物を投げつける。

叱れば叱る程、かたくなに態度を改めようとしない。

先日の朝食時。

朝食のフレンチトーストを頬張る1号と2号に、「どう?おいしい?」と声をかけた。
「おいしいよ!」と答える1号、2号。
「そうか。そうか。」と、2人の頭を撫でてやった。

すると、ボソッと3号。

「・・・なんで私には聞いてくれん。」

ずっと、ずっと、寂しかったんだよね。
赤ちゃんの頃からずっと・・・。

ごめんね。3号。ごめんね。

「3号ちゃん、おいしい?」

「うん。おかあさん、おいしいよ。」

ぎゅっと抱きしめて、おでこにキスした。

3号は、とってもうれしそうに笑った。


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