「何か良い事ない?」という言葉は、普段何気なく使っている方も多いのではないでしょうか。
特に深い意味はない、ただの挨拶程度の気持ちで口にしていることがあるかもしれません。
この言葉に対して、何か答えて欲しいという意味(良い事があれば教えて)はないのでしょう。
ここで一つ考えてください。
もし、あなたが「何か良い事ない?」と口にした時に、「健康で働く事ができる人ならば、それ自体がすでに良い事じゃない」と返されたとしたら、あなたはどう思うでしょうか。
当たり前だと思うでしょうか。
そんな事が良い事に含まれるはずがないと思うでしょうか。
それとも、その通りだ、気づかなかったと思うでしょうか。
人は、持っているものに対して、それが当たり前だと思い込んでしまう傾向があります。
「何か良い事ない?」という言葉に対して、「健康があるじゃないの」と言われても、その価値を気づかない、または当然だと思ってしまうのは危険な事です。
感謝しても足りないくらいの宝物を私たちは山ほど持っているのです。
それに対して、感謝もしない、宝物だとも思っていなければ、失う可能性を高める危険性があるのです。
「何か良い事ない?」という言葉を使ってはいけないということではなく、自分達の考える「良い事」とは別次元で、私たちは様々な「良い事」を持っているのだと知って欲しいのです。
そして、積極的に失う方向の思考をするのではなく、感謝できる自分を目指して欲しいのです。
