9月の中頃、いつも葉を取りに行く
カラスザンショウの木に
見たことのない幼虫がいました。
はじめはイラガ?と思いましたが調べると
「シンジュサン」
という蛾の幼虫だとわかりました。
シンジュサン…。
名前は聞いたことがあるけど
見るのは初めて。
成虫を確認すると、
とても大きくてかっこいい蛾でした。
シンジュサンはヤママユガの仲間で
翅を広げるとなんと15cm!
さらに左右の翅には美しい蛇がいます。
見てみたいな!
気持ちが高揚しましたが、
蛾は育てたことがなく、更に
蛹で越冬させなければなりません。
とてもハードルが高そう…。
でもこのチャンスを逃したら
もう二度と会うことはないかも!と、
白い大きな子を2匹と
黄色い小さな子を1匹持ち帰りました。
小さな子は脱皮をし3齢になりました。
白い突起が出てきて
やっぱり見た目はイラガのよう(笑)
ちょっと毒々しいけどそれがまたいい♪
しばらくすると4齢に。
体が真っ白になり砂糖菓子のようです。
順調に5齢になり、脚元が黄色と青色の
カラフルな可愛い姿に♪
どちらが頭かわかりませんね
幼虫は大きくてとにかくムチムチ♪
日中はほとんど動かず
常にお祈りのポーズです。
脚を拡大してみました。
青い脚の裏には細かい毛が沢山生えていて
滑り止めのような感じかな?
とってもキュート
誰に教わることもなく、
生き抜く為の工夫を
虫たちはやってのけますね。
本当に感心させられます。
これから幼虫は繭の中で蛹になり
冬を越すのですが、
この蛹を来年の5月まで上手く
管理しなければなりません。
自然から預かった大切な命…。
なんとか無事に
羽化できますように!