【日本橋高島屋S.C. 】本館8階ホール

文化勲章 三代の系譜
「上村松園・松篁・淳之」
会期:2024年4月17日(水)ー5月6日(月・休)

 

 

行ってきました。

”上村松園”の作品は、何度みてもよいですハート

 

今回の展覧会は、親、子、孫まで三代にわたり日本画の美をそれぞれに追い求め、その功績で文化勲章を受章した上村松園(しょうえん/1875-1949)、松篁(しょうこう/1902-2001)、淳之(あつし/1933-)の三人の作品50余点が紹介されています。

 

展示室は撮影NGです。

※撮影NGのため”チラシ”画像です。

 

⇩上村松園《鼓の音》(部分) 1940年

松伯美術館蔵

 

⇩上村松園《娘》1926年

松伯美術館蔵

 

⇩上村松園《花がたみ》1915年
松伯美術館蔵

 

上矢印上村松園は、格調高い美人画で1948年に女性として初めての文化勲章を受章。栄誉に輝きました。

 

松園の品のある美人画が多い中、少し印象の違う作品がありました。☝の作品《花がたみ》。

 

※《花がたみ》の題材、謡曲『花筐』(はながたみ)は、継体天皇の皇子時代に寵を受けた照日の前が形見の花筐を手に都に上り、紅葉狩りに行き逢った帝の前で舞うという内容。208×127cmの大作。松園は能面「十寸髪」(ますがみ)を狂女の顔の参考にしたというもの。

、、、ちょっと妖しくて少々怖いです。

 

 

下矢印上村松篁は自然を描く新たな日本画表現を追究して1984年に文化勲章を受章。

 

母・松園が絵に没頭したため、息子である松篁は子供時代をひとり静かに金魚や鳥たちと過ごすことが多く、幼い頃から絵を描くことが好きで花鳥画家への道を歩むことになりました。

 

⇩上村松篁《熱帯花鳥》1963年

松伯美術館蔵

☝松篁は鳥の写生に強いこだわりをもち、鳥の観察のためにインドやオーストラリア、東南アジア等を旅行しました。

、、、大胆な構図と明るい色彩です。

 

⇩上村松篁《青柿》1947年

松伯美術館蔵

 

⇩上村松篁《水温む》1988年

松伯美術館蔵

優しい絵。

 

画像はありませんが、

◎《芥子》1987年 も好きでしたグリーンハーツ

 

 

下矢印上村松篁の息子。父と同様、花鳥画を描く。

2022年、鳥の姿を通じて自然の神秘を描写し続けてきた上村淳之は、文化勲章を受章しました。

親子三代での受章です。

 

⇩上村淳之《夕日に》1981年

松伯美術館

親子の愛かな~。

 

⇩上村淳之《花の水辺Ⅱ》2007年

松伯美術館

 

⇩上村淳之《四季花鳥図》2010年

(大阪新歌舞伎座緞帳原画)

近鉄グループホールディングス株式会社蔵

松伯美術館管理

平和な世界~クローバー

淳之が描く草木や生物は、なんか可愛い~🐦

 

 

オーナメント 描くことへの情熱や美意識は、時代を超えて受け継がれていますが、三代それぞれモチーフや画風が異なるのがわかります。

 

”日本画の美”

上村家三代の作品は見応えありました。

会期は短いですが、ぜひ。

5/6(月・休)まで。

(2024/4 撮影)