【東京国立近代美術館】
「MOMATコレクション」(所蔵作品展) 
会期:2023年9月20日(水)~2023年12月3日(日)


企画展「棟⽅志功 展」がある中での「MOMATコレクション」です。

やはり版画作品が特集として取り上げられていました。

 

企画展「棟方志功展」に関連して、大正から昭和初期の木版画。棟方志功が版画の道に進みはじめた1920年代、版画は小型の作品が多く、雑誌や葉書などの形式で流通していたそうです。

 

一方、公募展などに版画が出品されるようになってからは、展示空間のなかで鑑賞されることを想定し、サイズも徐々に大型化していきます。

棟方志功のスケールの大きな力強い版画表現は、こういう中から生まれてきたのですね。。。

 

そして、棟方志功が大きな影響を受けた萬鉄五郎川上澄生、版画制作を師事した平塚運ーなど、同時代の版画家たちの作品が並んでいました。

 

※画像は撮影OK作品。内容は公式HPなどを参考。

個人的に印象に残っていた作品です下差し

作品コメントはなしで。。

 

⇩萬鉄五郎《寝て居る人》1923年

 

⇩左:マックス・ペヒシュタイン《版画集『われらの父』より 1. われらの父》1921年

⇩右:藤牧義夫《朝(アドバルーン) 》1932年

 

⇩前川千帆《浴泉裸婦》1943年

 

⇩平塚運一《斑鳩寺初秋》1942年

 

⇩川上澄生《南蛮船図》1940年

 

⇩棟方志功《雷妃》1952年

 

 

星日和崎尊夫の木口木版画です。

 

硬い柘植、椿などを輪切りにした版木に、鋭い刀で彫る木口木版は、印刷技術の発達に伴い、長らく廃れていましたが、独学でこの技法を習得した日和崎尊夫(ひわさき たかおたかお)は、1960年代半ばから木口木版画制作に専念し、この技法を芸術表現として蘇らせました。

 

初めて知ったお名前でした🙇

気が遠くなるほどの細かい作業なのでしょう~。作品全体も小さいため、表現されている部分はさらに細かいです目

 

⇩日和崎尊夫《窓と鏡 D》1967年

 

⇩日和崎尊夫《石の唇 D》c.1967年

 

⇩日和崎尊夫《脚》1969年

 

⇩日和崎尊夫《海渕の薔薇 2》1972年

美しい~乙女のトキメキ

 

星他の特集もありました。

”東山魁夷”の作品8点が、一室使ってました!

 

東山魁夷は、企画展で紹介している棟方志功の5歳下、文化勲章を受章したのは1969(昭和44)年で棟方より1年早い、同世代の日本画家です。

東山の1947(昭和22)年の画壇デビューから、その名が広く知られるようになった1960年代初頭までの作品8点です。


⇩東山魁夷《残照》1947年

 

⇩東山魁夷《山かげ》1957年

🔍部分

 

⇩東山魁夷《秋翳》1958年

 

⇩東山魁夷《青響》1960年

🔍部分

 

⇩東山魁夷《雪降る》1961年

 

日本画は好きなのでよく見ますが、”東山魁夷”の絵は、キレイすぎるというか、近寄りがたい印象もあって、、、さらりと見ることが多かったのですが、やはり”巨匠”!! 存在感スゴッ!

 

近寄りがたかったけど、今回、ズッズッズッっとダッシュダッシュ 寄って見てきました。

 

寒々しい《雪降る》も、よく見ると雪がほわっと描かれていたり、柔らかなのですよ。

冷た~く感じていた”東山魁夷”。温かみも感じる作品。贅沢な一室でしたウインク

 

他にもたくさんの作品があるコレクション展。今回はこの辺りで~ブルー音符

(2023/10 撮影)