【東京都現代美術館】
MOTコレクション
被膜虚実
特集展示 横尾忠則―水のように
生誕100年 サム・フランシス
2023年7月15日(土)ー11月5日(日)
「デイヴィッド・ホックニー展」の後、MOTコレクションにも行ってきました
※画像は撮影OK作品。作品内容は公式HPやパンフなどを参考にしています。
1階展示室
今回のテーマのひとつ「被膜虚実」。
1980年代末以降の作品。
2023/4月に投稿した「MOTコレクション」の大半が同じ展示でしたので、別の作品をご紹介。
⇩ホンマ タカシ 1995-98年
右《「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」 少年-7、千葉県》
中《「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」
港北ニュータウン、神奈川県》
左《「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」 少年-1、東京都》
⇩ホンマ タカシ 1995-98年
右《「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」
海岸幕張パーキングエリア、千葉県》
左《「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」
幕張ベイタウン、千葉県》
↑「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」。ホンマタカシが、東京周辺に偏在する市街地や住宅地と、そこに生きる少年少女たちを、明るく透明感のある色調で写した写真シリーズ。
現在、東京都写真美術館で、「即興 ホンマタカシ」展、開催中。~2024.1.21(日)まで。
この作品を見て、より知りたくなりました。かなり先まであるので、どこかで行ってみようかなあと思っています
3階展示室
今年、生誕100年を迎えたサム・フランシス(1923-1994) の大きな絵画のシリーズ。カリフォルニア生まれの抽象表現主義の画家として知られる。
大作4作品が、空間を広々と使って展示されています。
⇩サム・フランシス《無題(SFP85-58)》1985年
アクリル/カンヴァス
⇩サム・フランシス《無題(SFP85-95)》1985年
アクリル/カンヴァス
⇩サム・フランシス《無題(SFP85-109)》1985年
アクリル/カンヴァス
⇩サム・フランシス《無題(SFP85-110)》1985年
アクリル/カンヴァス
この4作品、けっこう好きかも
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この後、次のエリアで、”横尾忠則”の特集展示。
横尾とゆかりの深い作家の1人として、今回企画展の”デイヴィッド・ホックニー”もあげられており、ホックニーのリトグラフが数点並んでいました(残念ながら撮影)。
ここからは撮影エリア作品
横尾忠則
⇩右《花嫁》1966年
水、だしっぱなし!あたり一面水びたしなのに、白目をむいて鼻をほじり、口も胸もあけっぴろげの花嫁。1966年個展の出品作。
⇧左《シン・鏡の中の花嫁でさえも》2021/2022
花嫁のうしろ 鏡に向かって顔にカミソリをあてている花嫁。あけすけな姿。洗面台の上には鏡ではなくマルセル・デュシャンの作品。花嫁の背後には飛行機が。
⇩横尾忠則
《新網走番外地(東映)》1969年 オフセット
↑そっくり、高倉健さん
⇩横尾忠則
《木花開耶媛の復活》1998年
一部🔍
↑富士山の肖像
木花開耶媛(コノハナサクヤヒメ)とは富士山の祭神であり、その象徴である月と太陽が画面の左右に描かれている。
近づいて見てみるとものすごい数の顔写真が貼り付けられている。富士山の発する凄まじいエネルギーに、たくさんの人が吸い寄せられているよう。富士山パワーです
⇩横尾忠則
《放たれた霊感》1991年
↑受胎告知の主題がもとになっている作品。横尾は、天使から放たれた霊感が芸術家に宿り、作品となって生まれてくる、と考えました。
UFOや天使、、、何だろう🤔
⇩横尾忠則
《霊妙な得》2021年
↑笑顔のふたり。2021年の個展で発表された「寒山拾得」のシリーズの1点。寒山拾得は、中国唐代の2人の伝説的な僧。
詩を記す巻物が、ここではトイレットペーパーに。風狂で知られたふたりは便器にまたがって遊んでいるような姿です。。
現在、東京国立博物館で「横尾忠則 寒山百得」展が開催中~2023.12.3(日)。
先日、行ってきましたので、いつか
⇩横尾忠則
《滝》1982年
↑画家の再生。全裸で滝に打たれるピンクの男。
画家になる決意のもとで作品を発表しはじめた1982年に制作され、滝行によって覚醒・再生するように、画家としての再スタートがきられた、と見ることもできる作品。
⇩横尾忠則
《暗夜光路 二つの闇》2001年
↑どこにもない風景。
「Y字路」は1本の道が左右2本に分かれてできたところを画面の中央に置いた風景画のシリーズ。
故郷の思い出の場所が、写真に撮ってみたら、ただの夜のY字路だった。というY字路との出会いから、このシリーズがはじまる。このどこかで見たことがあるような風景は、実際には異なる場所で撮影した写真を組み合わせてできた、どこにもないもの。
まだまだ沢山の作品が展示されていますが、この辺りで。。
企画展でぐったりということもありますが、コレクション展も
↓公式サイト
(2023/9 撮影)