【ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション】
「光へ漕ぐ舟」
~手から生まれるはるかな広がり~

浜口陽三と桑原弘明、高島進、前田昌良

会期:2023年8月26日(土)ー11月19日(日)

 
行ってきました走る人
今回の展覧会は、こちらの美術館ではめずらしくコラボ展。現代作家3人が”浜口陽三”とともに紹介されています。
 
※撮影は一部OKでした。

※画像は撮影OK作品やチラシから。内容は公式HPなどを参考にしています。

 

桑原弘明

1957年茨城県生まれ。多摩美術大学油画科卒業。80年代より極小のオブジェ作品を制作。

1995年巖谷國士の序文を得て渋谷アートスペース美蕾樹で初個展。以降、グループ展、美術館での展示多数。

※チラシ画像

 

展示室の壁に、いくつか”小さな真鍮のスコープ”がかかっています。

そのスコープの上面には穴が複数開いていて、その穴に”懐中電灯”で光をあてながら覗くと目

 

あらら・・・中にある世界の時間が移ろったり、思わぬ風景が現れたりします。

スコープの中には、指先に乗るほど小さく精巧なオブジェが閉じ込められています乙女のトキメキ

 

この小さな箱の中の世界はヒミツめいていてドキドキハートワクワク音符しました。

 

 

前田昌良

1956年大阪市生まれ。1983年東京藝術大学大学院修了。絵画と小さな動く彫刻で個展を重ねる傍ら、『猫を抱いて象と泳ぐ』(文藝春秋) 『別れの色彩』(新潮社)等、多くの本のカバーを担当。2014年「前田昌良̶小さな動く彫刻の世界」横須賀美術館で開催。

 

 

 

 

 

 

 

小さな動く彫刻と絵画。そっと作品に触ると小さな彫刻は静かに動き出します。

撮影OK、触れるOK作品もあり、実際に観て触れる作品で楽しめます音符

 

 

高島進

1959年兵庫県生まれ。1982年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。武蔵野美術学園で2年間、更にメキシコのアジェンデ美術学校で1年間、絵画を学ぶ。2000年多摩秀作美術展で大賞を受賞。収蔵:青梅市立美術館。

※チラシ画像

 

筆の線は、インクを含んだ最初が太く濃く、徐々に細くなり、かすれていきます。反対に、色鉛筆や金属芯の線は、先を尖らせた最初が細く、徐々に太くなります。これら太さが変わる線を、規則的に反復し埋め尽くす事で、それぞれ素材固有の線の結晶体とも言える作品が生まれていく。

 

気が遠くなるような集中力で繊細な線が描かれているのがわかります目

 

 

浜口陽三

1909年和歌山県生まれ。戦後のパリで、新しい銅版画の技法、カラーメゾチントを開拓し、その技法を用いた作品により、国際コンクールで受賞歴を重ね、20世紀を代表する銅版画家として活躍した。

銅の板を長い時間をかけて彫り、銅の彫り加減によって神秘的な画が生み出されていますキラキラ

 

いつもの浜口陽三氏のメゾチントの作品。

素敵です乙女のトキメキ

 

 

スター今回は、実際に覗き・触れることを楽しむ作品が多くあり、見応えがあってとても楽しかったです。

 

いつもの、浜口陽三や南桂子 版画作品だけではなく、静けさを感じる4人の世界に繋がりを感じ、作品が同じ場所にあって、とても心落ち着く空間になっていました。

 

何度も訪れているこの美術館、好きですチュー

明日、11/19(日)まで。

 

(2023/10 撮影)