【大倉集古館】
特別展 畠中光享コレクション
「恋し、こがれたインドの染織」
-世界にはばたいた布たち-
会期:2023年8月8日(火)ー10月22日(日)
⇧《掛布》コロマンデール・コースト(インド)
18世紀後期、手描染、媒染、防染/木綿
行ってきました
インドは古くから綿の国。木綿に美しい色を染めることは当時は難しく、インドは17世紀以前において、赤や黄色を鮮やかに発色させ、色落ちしない布を作る技法をもっていました。
今回の展覧会では、交易により、ヨーロッパをはじめ、インドネシア、タイ、ペルシャ、日本などへもたらされ、「更紗」の名で知られる捺染布をはじめ、それぞれの地で変化を遂げていったインド布が並んでいます。
※撮影NGのため”チラシ”の画像。作品内容は公式HPなどを参考にしています。
※チラシの裏面の画像
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左:《掛布》ヨーロッパ、19世紀初期
凸版ローラーによる加彩/木綿
中:《布地》ラジャスタン州サンガネール(インド)
19世紀前期、木版捺染、媒染、防染/木綿
右:《ショール》カシミール(インド)、1850-70年代
綾地綴織/羊毛
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《竹花樹鳥獣文ベッドカバー》コロマンデール・コースト(インド)
18世紀後期-19世紀初期、手描染、媒染、防染/木綿
手描染の掛布やベットカバーの模様や柄の可愛さ
ヨーロッパの裕福な人たちが愛用した”カシミールショール”は、産地はインド北部のカシミール地方。1枚作るのに最低3年はかかるといわれる緻密な綴織。やわらかい糸を染め模様を手で織ったものだそうです。
その他、”木綿モスリン”は極細の糸で織られたもので、その薄い布に緻密な刺繍がほどこされたワンピースがあったりと、日本とは違うインドっぽい模様と柄が並びます。
この”モスリン”のドレスに”カシミールショール”を羽織ったファッションは、19世紀のヨーロッパで流行したそうです。
日常的に使う布だけでなく、儀礼用のサリーはとても綺麗で艶やかな赤でした。
かつて世界の人々を魅了したインドの染織品は素敵なものばかりです
久しぶりに行った”大倉集古館”
この展覧会は、10/22(日)まで。
(2023/10 撮影)
*現在、府中市美術館で「インド細密画展」
~11/26(日) も開催中。
面白そうです。。