【日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール】
「柚木沙弥郎と仲間たち」
会期:2023年9月6日(水)~9月25日(月)
行ってきました。日本橋高島屋の展覧会です。
柚木 沙弥郎(ゆのき さみろう)さんは、、
1922年東京生まれ。現在101歳の現役で活動する染色家。
柳宗悦の民藝の思想と芹沢銈介の型染カレンダーに出会い感銘を受け、染色家の道に進む。
型染による染布、染絵などの作品を制作し、国内外で数多くの個展を開催。絵本の仕事や立体作品、グラフィックの仕事にも取り組む。女子美術大学名誉教授。第1回宮沢賢治賞、2021年毎日デザイン賞受賞。
※撮影NGのため画像はチラシから。作品内容は公式HPなどを参考にしています。
⇩《型染爪文帯地》柚木沙弥郎 1991年(部分) 日本民藝館蔵
↑メインビジュアルのこの作品は、爪の形からヒントを得たデザインだそうです
100歳を迎え、今なお、現役染色家として作品を生み出している柚木沙弥郎の歩みを語る上で欠かせないものに、同時代を共に歩んできた仲間たちの存在があります。
この展覧会では、柚木の染色作品を中心に、ともに切磋琢磨してきた陶芸家の武内晴二郎や舩木研兒(ふなきけんじ)、柚木に熱意を込めて民藝の本義を伝えた工芸家・鈴木繁男の作品もあわせて紹介されており、その他、民藝運動に参画し、制作に励んできた「萌木会(もえぎかい)」に集った染色家たちも取り上げられています。
⇩武内晴二郎は陶芸家として活動をする前から、柚木沙弥郎と交流を重ねた親友。
泥を絵具のように使うスリップウェアと呼ばれる民藝のシンボルともといえる技法で制作する。
柚木沙弥郎の作品
画像ではただの平面にしか見えませんが、実際は、布に染色されたもの。
良質な布に、個性あふれるデザインや大胆な柄、色彩は、むか~し昔、昭和の時代!?は、身近にあったような気もするし、それが今となってはとても豊かなものであった気がします。
用途として作られた物に美しさも備わると、日々の生活までも楽しくなってきそうです
柚木の思いは言葉にも。
「いつでも気持ちの中に今日の我々の生活をもっと健全で快適なものにしたい」
とても良質なものをみました
この展覧会は、9/25(月)まで。
↓公式サイト
(2023/9 撮影)