【国立新美術館】
「ルーヴル美術館展 愛を描く」
会期:2023年3月1日(水)~2023年6月12日(月)

 

※画像は作品OK作品や”チラシ”の画像。作品内容は公式HPなどを参考にしています。

 

3月中旬の夜間開館日。並ばずに入れ、展示室は広々とした空間の作品展示だったこともあり、思っていたより、ゆっくりみれました照れ

 

この展覧会は、「愛」をテーマに、”ルーヴル美術館”が所蔵する作品全73点が集結しています。




「ルーヴルには愛がある」
LOにはLOVEがある。
たしかに!ありますね~ラブラブ そして”U””R”にも小さな♥があるよ!

 

この展覧会では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描きだされてきたのか、”ルーヴル美術館”のコレクション作品で見ていく。

 

ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画や、聖書や聖人伝を題材とする宗教画の大きく二つの文化における愛の起源の象徴的な表現です。

 

 

展示室の最初は、

〘プロローグ-愛の発明〙エリア~

 

愛を司る神は、ギリシア神話ではエロス、ローマ神話ではキューピッド、または愛を意味するアモル(Amor)の名で呼ばれる。

 

下矢印フランソワ・ブーシェ《アモルの標的》1758年

⇧ふわふわした雲の中にハート♥が描かれた丸い的。真ん中には矢が。その周りには背中に翼がある子供たちがうかぶ。

 

誰かに恋焦がれる不思議な感情は、愛の神の矢で、心臓を射抜かれた時に生まれると考えられた。その”愛の誕生の瞬間”!。

標的の上に舞うアモルは、高潔な愛で結ばれた恋人たちに授ける月桂冠を高々と掲げ、地上では、二人のアモルがもはや不要になった弓矢を燃やしている絵。

 

 

※画像はありませんが、このエリアには、もう一方の「アダムとエバ」の作品が。

 

旧約聖書の「創世記」によると、神が作った最初の夫婦アダムとエバ。禁断の果実!?を手に持つ。”楽園から追放”の話はよく耳にしますが、なんで追放?リンゴ?罪?と、思うことは多々あり。。どうも色々な解釈があるようで、、すみません🙇そこは省略、、私にはちょっと難しいですえーん汗汗

 

 

右差しのエリア

 

〘Ⅰ.愛の神のもとに

-古代神話における欲望を描く〙

 

ギリシア・ローマ神話の愛は、相手の全てを自分のものにしたいという強烈な欲望の表現がみられ「眼差し」、「暴力」や「誘惑」する場面が描かれた。

 

下矢印アントワーヌ・ヴァトー《ニンフとサテュロス》1715-1716年頃

⇧欲望に駆られたサテュロスは、無防備に眠るニンフの身体からベールをそっと持ち上げ、美しい裸身にみとれている。男性/女性、見る(能動的)/見られる(受動的)、褐色の肌/白い肌といった対比が、とてもエロティックですラブラブ

 

下矢印ドメニキーノ(本名 ドメニコ・ザンピエーリ)《リナルドとアルミーダ》1617-1621年頃

⇧絵の中で弓矢をかまえているアモル!矢が向けられた先に座っているのが、魔女のアルミーダ。敵である騎士のリナルドに恋をし誘拐してしまう。

好きな人の前で髪を整えるアルミーダと、きれいな彼女に見とれるリナルドの、恋する気持ちが盛り上がっていく様子が描かれている。

周りには愛の神アモル(キューピッド)たち。画面左には、緑の茂みの向こうにリナルドを探す二人の騎士の姿が見える。

 

 

〘Ⅱ.キリスト教の神のもとに〙

 

キリスト教の愛の考え方には”子が親を敬う愛”を中心とする親子愛があり、そこには、愛する者を所有するという古代神話の愛とは対照的に、愛する者のために自分を犠牲にする愛が表現される。

 

下矢印サッソフェラート(本名 ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィ)《眠る幼子イエス》1640-1685年頃

⇧母のマリアに大切に抱かれて眠っている、幼いイエス・キリスト。聖母マリアの優しい表情は、わが子を愛おしく思う気持ちが伝わってくるよう。ただ、憂いを帯びたようにもみえる表情は、いずれ人類の罪をつぐなうために十字架にかけられ、命を落とすことになる我が子の運命に想いを馳せているようにもみえる。

 

眠る幼子を抱く聖母像は、キリストの受難の暗示として、ルネサンス以降頻繁に描かれるようになる。

 

※画像はありませんが、このエリアにあった、《キリスト磔刑像の付いた十字架を手に、瞑想するマグダラのマリア》があり、キリストへの思慕を感じる表情は、印象に残りました。

 

 

〘Ⅲ.人間のもとに-誘惑の時代〙

 

古代神話の愛の物語は西洋絵画の普遍的な主題でしたが、その一方で、オランダでは17世紀、フランスでは18世紀になると、現実世界に生きる人間たちの恋愛模様が盛んに描かれるようになる。
 

下矢印サミュエル・ファン・ホーホストラーテン《部屋履き》1655-1662年頃

⇧部屋の住人が慌てて出て行ったような様子。「部屋履きを脱いだ女主人が、どこかで不道徳な愛に身をゆだねていることをにおわせる」ような作品。

扉に挿さったままの鍵、テーブルから落ちそうな読みかけの本、中央の部屋に乱雑に脱ぎ捨てられた部屋履き。奥には、当時人気を博した絵画の模写がかかっている絵。

~~想像力を掻き立てられますねキョロキョロ

 

下矢印ジャン=オノレ・フラゴナール《かんぬき》1777-1778年頃

⇧暗い寝室のなか、スポットライトのような光に照らされた一組の男女。二人は優雅にダンスをしているかのようですが、女性は男性から顔をそらしている。

女性は情熱と欲望に駆られた男性の誘いを拒もうとしたものの、彼が扉にかんぬきをかけた瞬間、身をゆだねたのか、それとも、当時のリベルタン(自由奔放)の恋愛作法に則して、抵抗を演じているだけなのか。

戸惑いとも陶酔とも受け取れる女性の表情が、印象的。

 

画面には、かんぬき(男性性器の暗示)、壺とバラの花(女性性器・処女喪失の暗示)、乱れたベッドなど、濃密な愛の営みをほのめかす事物が描かれている。一方、ベッドの脇のテーブルに置かれたリンゴは、人類最初の女性であるエバの誘惑と原罪を連想させるモチーフでもある。


 

〘Ⅳ.19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇〙

 

西洋には古代以来の歴史を持つ文学ジャンルの一つとして、田園の若い羊飼いや農民の清らかな恋をテーマにした「パストラル(牧歌、田園詩)」がある。そののどかな理想世界は、上流階級の人々を魅了し、演劇や美術のテーマにもなった。

 

※このエリアのみ写真撮影カメラOK

 

下矢印フランソワ・ジェラール《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》1798年

⇧背中の翼に弓矢!愛の神様アモル!小さな子供ではなく、若者の姿で描かれている。アモルの隣にいるのは、プシュケという人間の王女様。

プシュケに恋をしたアモルは、自分の宮殿に連れて行き一緒に暮らすが、ある時プシュケがアモルとの約束を破ったことで、二人は離れ離れになる。プシュケは一人で旅をしながら、いくつもの試練を越えて、再びアモルと出会い、結婚する。

 

この絵は、アモルとプシュケの初めてのキスを描いた作品。若く美しいアモルがプシュケの額にそっとキスするロマンティックな瞬間ですラブラブ

目が見えていないようなプシュケの表情や、思春期を思わせる身体の表現は、初めて愛を意識した無垢な少女の驚きと捉えられる。

彼女の頭上に蝶が舞っているのは、「プシュケ」がギリシア語で「蝶」と「魂」を意味するからなのだそう。

 

下矢印ウジェーヌ・ドラクロワ《アビドスの花嫁》1852-1853年頃

⇧19世紀フランスのロマン主義の巨匠ドラクロワ。

この作品は、イギリスの詩人バイロンの「アビドスの花嫁」を題材にしている。オスマン帝国時代、パシャ(高官)の娘ズレイカと、その兄(実は従兄)である海賊の首領セリムの恋仲を死が引き裂く悲恋物語が描かれている。

 

下矢印アリ・シェフェール《ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊》1855年

⇧14世紀イタリアの詩人ダンテの叙事詩『神曲』の「地獄篇」に登場するパオロとフランチェスカの悲恋。好きではない人と結婚させられたフランチェスカは、夫の弟であるパオロを愛してしまい、嫉妬した夫によりは二人は刺し殺される。

ゆるされない恋愛をした二人は、死後もずっと地獄をさまようことになる。

 

古代ローマの詩人ウェルギリウスの案内で地獄を巡るダンテは、このパオロとフランチェスカの亡霊に出会う。画面右には、ウェルギリウスとダンテ。画面左下にも亡霊が。

 

絵の中の二人は悲しげに目を閉じ、固く抱き合い、よく見ると、刺された時の傷跡も描かれている。恋人たちの苦悩を描き出したこの絵も「愛」の絵。

 

下矢印クロード=マリー・デュビュッフ《アポロンとキュパリッソス》1821年

⇧アポロンと美少年キュパリッソスの愛の神話は、19世紀フランスの新古典主義の美術でしばしば取り上げられる。可愛がっていた牡鹿をうっかり投げ槍で殺してしまい、生きる気力を失い、牡鹿にもたれるように横たわったキュパリッソスの頭を、かがみこんだアポロンが優しく支えている絵。

思春期の若者の理想的な身体表現ともいわれる。

 

他にも作品が・・・・・

 

下矢印ジャン=バティスト・ルニョー《友情の杯を交わすヒュメナイオスとアモル》1820年頃

 

下矢印アンヌ=ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾン《エンデュミオンの眠り》1791年

 

下矢印テオドール・シャセリオー《ロミオとジュリエット》1850年頃

 

下矢印テオドール・シャセリオー《ヘロとレアンドロス》または《詩人とセイレーン》19世紀第2四半期

 

 

鑑賞して、、

神話や宗教など知らない事が多く、少し難しい~、絵画の印象も同じ感じ!?と思って、最初、正直、頭に入ってこなかった汗うさぎ

色々な「愛」の形の中には、なかなか受け入れ難いものもありましたが笑ううさぎ、やはり絵画の美しさ乙女のトキメキと”愛”の世界ラブラブに触れてよかったなあと。

 

展示室に入った時の「アモルの標的」、「マグダラのマリア」、「かんぬき」、露骨には描いていないけれど「部屋履き」の想像力を搔き立てる作品、「アモルとプシュケ」は印象に残るもので、ドラクロワの「アビドスの花嫁」も見れて、大満足でした。お腹いっぱい照れ

 

これから行く方は、展示室に入って出品リストを手にしたら、左上にある”QRコード”を読み込んで、作品解説を読みながら鑑賞することをおすすめしますバイバイ

 

🐭🐭🐭

その他に、国立新美術館では、ちょっとした企画もありました🐭🐭🐭

 

地下鉄「乃木坂」駅から美術館へ走る人

ねずみっけ!

 

駅や美術館内に居ます🐭

 

 

 

 

 

 

私が見つけられたのは、これだけ!他にもいるかもねっバイバイ


(2023/3 撮影)