石橋財団コレクション選【アーティゾン美術館】
会期:2022/10/25(火) - 2023/2/5(日)
「パリ・オペラ座」鑑賞後はこちらへ~
何度もみたことがある作品でしたが、ほんの一部だけ
エドゥアール・マネ《自画像》1878-79年
⇧当時、画壇での評価が確立されたことへの自負心から自画像を制作したと考えられている。マネが鏡を見て描いたため、襟の合わせが左右逆になっている。
ベルト・モリゾ《バルコニーの女と子ども》1872年
⇧モリゾは印象派グループの数少ない女性の画家のひとり。画歴において最も評価されたもののひとつ。舞台はフランスの自邸。モデルは姉か?と。当時交流のあったマネからの影響を受けているとされている。
ピエール=オーギュスト・ルノワール 1876年
《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》
⇧青色のドレスと靴下。影の表現にも青い線。モデルはパトロンだったシャルパンティエの当時4歳の長女。伝統的な肖像画の堅苦しい雰囲気はなく、モデルのくつろいだ様子が表現されている。
ポール・ゴーガン《馬の頭部のある静物》1886年
⇧浮世絵を貼り合わせた団扇に書籍。ゴーガンの日本美術へ関心がみえる。
アンリ・マティス《縞ジャケット》1914年
⇧モデルは20歳を迎える画家の長女マルグリット。帽子の格子縞、ジャケットの縦縞の描写が印象的でした
特集コーナー展示
『Art in Box ーマルセル・デュシャンの《トランクの箱》とその後』
マルセル・デュシャンの《トランクの箱》は、デュシャン自身の作品複製を含む携帯することが出来るミニチュアの美術館。
《トランクの箱》(1952年)マルセル・デュシャン
箱の中の芸術
《グリーン・ボックス》(1934年)マルセル・デュシャン
↑《トランクの箱》以前の制作された箱型作品
《ホワイト・ボックス》(1966年)マルセル・デュシャン
↑《トランクの箱》以後の制作された箱型作品
このデュシャンの作品制作にも携わったメンバーや影響を受けた芸術家たちの作品も展示されていました。気になった作品。ほんの一部です。
《衛星の観測Ⅰ》(1956年頃)ジョゼフ・コーネル
《檢眼圖》(1977年)瀧口修造/岡崎和郎
《ヴィトリーヌ 昇天》(1955年)山口勝弘
さら~りと見てる方が多かったですが、よーくみるとおもしろい展示作品でした
かなり充実した”アーティゾン美術館”の一日でした
(2023/1 撮影)