負け方の美学 9 | 古材屋の温故知新

負け方の美学 9

まずは「古材を集める為ため」どうするか?まずは走って探そう。
愛媛県内を車で走りました。「古民家の解体現場」を見つけては
「古材を譲ってもらえませんか?」

その時代はまだ「分別解体」をしない時代です。「古材を取り出す」めんどくさいことはしてくれません。「古材なんかゴミ」です。悉く断られました。
10件程断られて「もうやめようか?」と諦めかけた頃、愛媛県内子町の
解体現場で「古材取っていったらいいよ」と言ってくれた大工さんがいました。
解体屋さんでなく大工さんが解体していたので「もったいない」に
反応してくれたのです。しかし取り出す時間は「昼休みの1時間だけ」で
「手伝って欲しければ日当をくれ」でした。売れるかどうか解らない
「古材の取り出し」にお金は掛けられません。夏の暑い頃でした。
一人で4tトラックのレッカーを使って取り出しました。3日間掛かって
10本程度取り出せたと思います。

しかし、こんなコトしていたらいつまで経っても「古材」を集めること
できません。何か方法は無いか?まだ「インターネットの発達していない」
時代でしたから「本屋」に行ってヒントを掴む努力をしました。お金も
ないので中古本屋さん【ブックオフ】へ通い多くの本を立ち読みしました。
【ブックオフ】には多くの在庫本がありました。そして「多くの人が本を
売りにくる」のです。

これだ!!

「古本買います」で多くの古本が集まる。であれば「古材買います」で多くの
古材が集まるはずです。【ブックオフ】の坂本社長(当時)は異業種から
古本のビジネスをスタートさせたと言います。買う価格・売る価格もシンプル
にして仕組みでビジネスを構築していました。「これなら集められる」

「古材買います!」これで事業のスタートです。
この手法はヒットしたんです。多くの古材が集まり始めました。全国から
「解体するけど「古材もったいない」から買ってくれないか?のお問い合わせ
が一気に増えました。


ビジネスの仕組みはこうです。
・ 「古材買います」でインターネット発信
インターネットが普及し始めた頃です。「古材を買ってくれる」企業は
全国に当社以外ありませんでした。環境の世紀と言われ始めたころですから
多くのマスコミにも注目を頂き多くのお問い合わせを頂きました。
・ 現地に赴いて「解体+買取」契約
「リサイクル法」が施行されたころで「解体の価格が急激に上がり始めた頃」
ですから「価格の調整がやり易かった」解体で相当の利益を出すことが
出来ました。
・ 「古材」が手に入る
あれだけ苦労した「古材」がどんどん手に入りはじめました。

今度は古材が集まり過ぎる・・・次の課題は「古材をどう販売するか?」です。
次々と課題が出てくるものです。