『くまとやまねこ』(湯本香樹実作)という絵本を読みました。
最近SNSでこの絵本が目にとまり、一度読んだ記憶はあるのですが、もう一度見てみようと図書館で借りてきました。
ある朝、くまが、なかよしのことりが死んでしまい泣いている場面から始まります。
くまは森の木を切って小さくて綺麗な箱を作り、はなびらを敷き詰めてことりをそっと入れました。
まるで眠っているような美しいことりをみつめながら、
くまは、きのうの朝ことりに言ったことを思い出します。
「ねえ、ことり。
きょうも『きょうの朝』だね。
きのうの朝も、おとといの朝も、『きょうの朝』って思ってたのに、ふしぎだね。
あしたになると、また朝がきて、あさってになると、また朝がきて、
でもみんな『きょうの朝』になるんだろうな。
ぼくたち、いつも『きょうの朝』にいるんだ。ずっとずっと、いっしょにね」
すると、ことりは首をちょこんとかしげていいました。
「そうだよ、くま。
ぼくはきのうの朝より、あしたの朝より、きょうの朝がいちばんすきさ」って。
でも、もうことりはいないのです。
「ああ、きのうはきみがしんでしまうなんて、ぼくは知りもしなかった。
もしもきのうの朝にもどれるなら、ぼくはなにもいらないよ」
くまは、大つぶのなみだをこぼしていいました。
~絵本より抜粋~
くまは家に閉じこもり悲しみの中に埋もれていくのですが、
ある日ふと空を見上げ、外に出て、やまねこと出会います。
やまねこがくまとことりのために弾いてくれたバイオリンを聴きながら、
ことりとの楽しい日々がすべて思い出され、ことりとの絆は永遠であり、
姿は見えなくてもいつも一緒にいることに気づき、
思い出の場所にことりの箱を埋めます。
バイオリンを聴いてもらいながら気の向くままに世界を旅するやまねこといっしょに、
くまはこれまで知らなかった世界を自由に生きることになります。
「くまとやまねこ音楽団」として。
この絵本を最初に読んだのはもうずいぶん前、小雪と暮らす前のことです。
その時と違い、今回はくまと自分が重なってしまいました。
小雪の姿が見えなくなってから、たくさんの出会いを通して、
小雪はいつも側にいるし、私は小雪と繋がることができると知りました。
そして今を生きるということの意味を教えていただきました。
くまさんのように自分で前へ歩き出したから得られたギフトなのかとも感じます。
私の人生に来てくれた小雪とすずからのギフトなのでしょうか。
ことりが小雪で、やまねこがすず かな![]()
すずは今日もにっこり笑って
『きょうの朝』がいちばん大事でいちばん好き と言ってくれているような気がします。
ありがとう![]()


