『うわー!すごいっ!』
ラグナさんの作ったクルーホームに訪れていた僕達は、気持ちが高揚するのを隠せずにいた。
話で聞いていたとはいえ、実際に来るのは初めてなのだ。
改めて周りを見てみると、川や小さな丘、森、海などがあった。
亜空間といえどこんなにも大きい世界を作るのは並みの魔力ではないだろう…一体だれがこんな魔法を生み出したのだろうか。
『さーて、ちょっと用事があるから向こうに戻るわ!とりあえず適当に部屋決めておいてくれ!俺は余った部屋でいいからよっ』
そう言ってラグナさんは元の世界に戻っていった。
館の中に入った僕達6人は、部屋を探す事にした。
なにせ初めて来たものだから上も下も分からないのだ。
玄関からすぐ右に二階へあがる階段があり、左の方には奥に続く通路があった。
『じゃーとりあえず一階から行くか!』
『そうですねっ!一体何があるんでしょうか♪』
『ちょっ待って僕も行くっ!』
レイとリリアさんが走って行ってしまったので、慌てて僕も後を追いかける。
『クスクス♪若い子達は楽しそうでなによりだわ~♪』
『ほんとよね、なんであんなに元気なのかしら?』
『……お前ら年寄りくさいぞ』
『だれが年寄りですってぇ?』
『まぁまぁ♪とりあえず私たちは部屋へ行って荷物を移しましょう♪
』
走っていく3人を楽しそうに見送るリーネさん達は、クルー創設のために1度下見をしていたのだろう、まっすぐと二階にあがっていった。
『おーすげぇ広い談話室!』
『こっちには大きいキッチンがありますよ♪あとでリーネさんに料理教えてもらおうかしら♪』
『2人とも、ちょっと待ってよぉ~』
…早い…
2人とも見るのが早いうえにバラバラになるもんだからどっちを追いかけていいのか分からない。
そうこうしているうちにはぐれてしまった僕は、追うのを諦め中庭にあった椅子に腰を下ろしていた。
