レイクサイド ★★★★★
東野圭吾
【感想】
またもや、犯人と殺人に至った背景を裏切られる結末だった。
このいい意味の裏切りと人への真っ直ぐな愛が結末にくっきりと描かれているから、
私は東野圭吾が好きなのかも。
一つの殺人事件にまつわる背景の複雑さに毎回感心させられる。
【あらすじ】
避暑地での子どものお受験合宿にしぶしぶ参加した俊介。
予期せず愛人がそこに現れる。
夜半、急な仕事と偽って彼女の宿泊するホテルに行くが彼女は現れない。
仕方なく、別荘に戻ると、妻が愛人を殺していた。そして、妻を庇うため受験仲間の父母とともに
愛人を湖に遺棄することとなった。
偽装工作の打ち合わせをするうちに、自分以外の皆がそれぞれ何かを隠していることを疑い始める。
追及をするうちに、殺人を犯したのは妻ではなく、4人の子どもたちのうちの誰かだという。
殺人の理由は、彼らが裏口入学を依頼していて、それを愛人に気づかれ脅されていたのを
子どもが聞いてしまい、殺人を犯してしまったのではないかという話だった。
俊介にとっては実の子どもではないので、罪を犯した子どもを守ろうとする
親の無限の愛情が理解できず、警察にすべてを打ち明けると、別荘から飛び出す。
車に乗ると、背中と腰にごつごつとしたものが。
昼間の工作で、息子が作ったものだった、
息子にお礼を言いに行くと、「いつも肩と腰が痛いと言っていたから、作ったんだよ。明日は、ママと
三人で帰れるの?」
俊介は、多分息子が父親を愛人から取り戻すために、愛人を殺したのだと確信し、
踵を返していった。
