100周年おめでとうございますお祝い

100年に1度しかない

100年記念 特別演奏会に行けて幸せです。

3日と4日の2公演聴きました。

ルイージと目が合ったかもと自惚れるおねがい


N響自身がマーラーの交響曲第2番「復活」を「新たな100年への始まり」を象徴する作品として選んだと説明していることから、今回はマーラーが描いた「死から復活へ」という物語だけでなく、N響が歩んできた100年と、これから始まる新たな100年というもう一つの物語を重ねながら聴いてみたいと思いました。



マーラー交響曲第2番「復活」

指揮 ファビオ・ルイージ

ソプラノ イン・ファン

メゾ・ソプラノ タマラ・マムフォード

新国立劇場合唱団

NHK交響楽団



【第1楽章】

低弦の激しいトレモロから、重量感とルイージの明確なテンポ設計が強く感じられました。

単に大音量で迫ってくるのではなく、何か巨大なものが地の底から動き始めるような感覚があり、特にチェロとコントラバスによる主題には、重々しさの中にも明確な輪郭が感じられました。

ここの部分は昨日も今日も素晴らしく、引き込まれる感じがありました。

激しい強奏の間に訪れる静寂も印象的でした。

ルイージは細部のテクスチャーを明晰に聴かせながら、強奏から静寂へ、そして再び巨大な響きへと向かう大きな呼吸をオーケストラとともに丁寧に作り上げていたように思います。

楽章が終わった後の余韻まで含め、非常に深みのある第1楽章でした。
昨日の演奏では弱奏のオケの上に乗るイングリッシュホルンの出だしの音や再現部のホルン群、トランペットの発音などに細かな乱れを感じたような気がしましたが、今日の演奏ではその辺りも修正されていてとてもいい感じで始まりました。


【第2楽章】

雰囲気が一変し、レントラー風の穏やかな音楽が広がりました。

N響の弦楽群は単に美しく華やかに響かせるのではなく、柔らかなアタック、わずかに揺れるようなリズム、フレーズの終わりの繊細な処理に細やかな配慮を感じます。

それによって、第1楽章の巨大な葬送との鮮やかな対比が生まれていたと思います。今日は特に後半のピチカートの演奏などでダブルコンマスが最高に機能していてアンサンブル力の高い細やかな演奏になっていたと感じました。



【第3楽章】

個人的にかなり興味深く聴くことができました。木管から弦、金管、打楽器へと音色が次々と受け渡され、音楽が循環していく様子が、各奏者の高い力量によって明晰に表現されていました。

最初はどこか軽妙に進んでいた音楽が、次第に世界そのものが制御不能になっていくような感覚へ変化していきます。

そして終盤に突然現れる巨大な絶叫のような響きが、第5楽章へとつながる重要な転換点を強烈に印象づけていました。

この楽章ではパーカッションの細やかなテクニックが存分に発揮されていて奏法を見ているだけでも視覚的な楽しさがありました。

【第4楽章】

タマラ・マムフォードのメゾ・ソプラノが、マーラーの非常に個人的な祈りを慎重かつ丁寧に紡いでいました。

特に印象的だったのは、声そのものだけでなく、声とオーケストラの間に生まれる静寂です。ルイージも強い意志をもって響きを抑制し、巨大な終楽章を前に、時間が一度静かに止まったかのような瞬間を作り出していたように感じました。

【第5楽章】

冒頭の音の奔流が、昨夜は少し整理されていないように感じられましたが、今日はここもディテールがはっきり整理されていて分かりやすく聴くことができました。

やがて舞台裏のホルンやトランペットによる遠くからの呼びかけが聞こえてくると、舞台上だけではなく、ホールそのものが音楽の空間へ取り込まれていくみたいおねがい

ホルンやトランペット、トロンボーンなどによるコラールが少しずつ重なりながら、音楽の視界が徐々に開けていき、その壮大なダイナミズムを、ルイージは目先の効果に流されることなく、終結部を見据えた長い時間軸の中で構築していたように感じます。
その長い道のりの果てに現れた合唱は、とりわけ感動的でした。合唱が極めて静かに音楽へ入り込むことで、まるで静寂そのものから人間の声が生まれてくるようでした。



個人的な好みですが、5楽章は溜めずにもう少し早いテンポで流れる方が好きです。


演奏時間はタクトが下りて(14時7分)から演奏が終わるまで(15時34分)約1時間27分だったと思います(多分)

ソリスト入場や楽章間のタイムに差があるにしても

アバドの映像は1時間20分(多分)くらいなので、テンポゆっくりめだったのかもな?特に5楽章スケルツォのテンポで…

都響でも復活があるので色々聴き比べられるのも楽しみです。


復活は指揮者の表情も大きな見どころポイントなのでテレビで放送されるのも楽しみです。