敷島の大和心を人問はば朝日に匂う山桜花

足早にめぐる季節は早くも桜の盛り。暖かい陽気と共に、長生村も春がいっぱいの風景です。大いに花を楽しみ、でも、「花のもとには、ねぢより、立ち寄り、あからめもせずまもりて、酒飲み、連歌して、果ては、大きなる枝、心なく折り取りぬ(徒然草)」のようなことはしないでくださいね。

 

ところで敷島といえば「敷島隊」。その隊長、関行男大尉を思わずにはいられません。多くの文献は関行男の読みを「せきゆきお」としていますが、私は「せきつらお」が正しいのではないかと思うのです。

「ゆきお」は現代では、当たり前の読み方です。しかし、楠正行(くすのきまさつら)の名に見るよう、戦前は「行」は「つら」と読ませるのが普通だったのではないでしょうか。

 

敷島隊の荘厳な精神、それは昭和19年の秋でしたけど、桜花に思い起こす、義勇公に奉ずべき国の先行きへの思いです。 (30.3.25)