2024.05.28〜2024.06.02まで、レソラNTT天神ホールで開催された舞台、体育教師たちの憂鬱を観劇してきました。

 

ぬいちゃんほんといいグッズすぎる

 

以降は完全に、容赦なくネタバレしているのでご注意ください。知ってないとそもなんのことやらになると思います。

 

2024/06/14まで、配信もされています。ぜひに!!!

豊永阿紀さん好きな人には、ぜひ見てほしい!!!!

 

 

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【レソラNTT天神ホール】

 

実はHKT48を卒業された堺萌香さんが参加された舞台、幽霊でもよかけん会いたかとよ(以降幽霊)以来のレソラさん。

 

 

全席平面であるものの、にゃんカムさんがここを使う際は座席をずらして見やすくしていたり、演者が座るソファーが高くなっていたりと、できるだけ後ろも見やすいようにという配慮を感じますし、実際座高とんでも高野郎が来ない限りは見やすいです。

といっても私最前意外は通路側の見やすいところ取ってたのもありますが…

上手下手真ん中、いろんなところで見れました

 

座席が空いている日は見やすいところに移動できるよう制作陣の馬場さんが声をかけてくださったりしました。とてもやさしい。

今回のように演者が多いと最前では顔とかが見えずらい時もあるので、後ろの方が全体を見るにはいいと思いました。

 

そしてなにより天神駅、西鉄福岡駅からも近くでアクセス良し、キャパも程よくていい箱!!

 

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【本編の話】

― 演者 ―

博多 寿太郎 体育部長:弥山 宗作

薬院 夏菜子 養護教諭:今村麻莉愛

<剣道部>

室見 源太:北島 タツロウ

櫛田 リナ:豊永 阿紀

<柔道部>

西新 ひろし:たかおぽん

渡辺 サツキ:ひより

<卓球部>

平尾 タツキ:井出 瑠政

桜坂 ミカ:石橋 颯

<バスケットボール部>

大濠 こうた:向野 章太郎

六本松 リラ:渋井 美奈

<テニス部>

唐人 まこと:関岡 マーク

七隈 アイ:市村 愛里/うらら

<チアリーディング部>

赤坂 珠美:秋吉 優花

茶山 マミ:梁瀬 鈴雅

<器械体操部>

藤崎 隼人:ぬま水沼

別府 カナ:栗山梨奈/立花心良

 

― あらすじ ―

とある女子高。

ここは全国でもスポーツ学校として知られる。

全国大会に出場するだけではなく、全国制覇する部活もあれば、毎年、上位に食い込む部活も。

押しも押される強豪校。

が、ゆえに、部活に籍を置くものは、恋愛禁止を義務付けられていた。

部活のレギュラーになれば特に厳しい。

ましてや、キャプテンにもなると、清廉と勤勉を兼ね備えた人間でないとならない。

そんなある日のこと。一冊の日記が見つかる。

それはなんと交換日記。

お互いに名前を明かしていないものの内容から、部活のキャプテンと顧問が付き合っていることが分かったのだ。

体育部長・博多は激怒。

部活の顧問と、キャプテンが体育教官室に集められた。

犯人捜しをするうちに、次々と明らかになっていく様々な事件、そして隠された事実。

果たして、禁断の恋を犯したのは、誰と誰!?

 

― 本編ネタバレ ―

ネタバレ注意のため折りたたみ(クリックで開く)

 

まずは生徒との距離感が近すぎる唐人先生(テニス部顧問)が疑われる。

実は唐人先生、テニス部キャプテンの七隈の母と付き合っており、部長からブチ切れられるものの交換日記問題からは難を逃れる。

 

唐人先生への疑いが間違いだったとして七隈から謝罪を要求される西新先生(柔道部顧問)。

その態度にぶち切れる西新先生。周りに同意を求めるが、逆に剣道部キャプテンの櫛田に責められ、なぜ西新先生と室見先生(剣道部顧問)が犬猿の仲なのかバラされる羽目に。

 

実は西新先生と室見先生は薬院先生のことが好きだったのだが、室見先生が抜け駆けして犬猿の仲になったのだった。結局2人とも付き合えておらず、実は恋愛相談に乗ってもらっていた平尾先生(卓球部顧問)と薬院先生が付き合っていることが判明。

なれそめも来月結婚することも判明するのだった。

 

人間色々ありますよ、と桜坂の慰めの例から判明したのは藤崎先生(器械体操顧問)の奥さんが18歳年下、かつ結婚したのが相手が18歳なのもあり在学中に付き合っていたのではということ。

いろんな先生の問題に、どいつもこいつもと声を荒げる赤坂先生(チア顧問)に対し、生徒たちから赤坂先生はチア部キャプテンの茶山のことが好きで、盗撮していると糾弾される。携帯の画像をすべて消して難を逃れようとするが、結局盗撮を認めることになったのだった。

 

そんな先生方に本気でぶち切れる博多部長。

付き合ってるのは一体誰だと怒号する。

重い沈黙の中、腰を上げたのは柔道部キャプテンの渡辺だった。

誰かは明かせないし出てこないが、子供ができたことをこの場で公表すれば認めてくれるのでは、という渡辺に産むな、産むなら学校を辞めろと告げる博多。

お前の浅はかで馬鹿げた行為でこの学校が築き上げてきた歴史と威厳を汚すな、という博多に学校とどっちが大事なのかと詰め寄る櫛田。

だが、答えるまでもないという博多の言葉に静かに座るのだった。

 

そこに、平尾先生が疑問を呈する。

日付も書かない、名前も書かないという徹底した配慮をした交換日記の所有者が、なぜ体育倉庫に日記を置いたのか。これは誰かに拾わせるためだったのではないか、と。

その平尾先生の推理に、渡辺が笑いだす。そう、その通り、日記を見つけさせるため、櫛田と渡辺が仕組んだ計画だったのだと。

 

全ては2年前、他校の生徒と付き合って妊娠し退学させられた、中学から繰り上がりの仲間だった金山マリコのための報復だったのだった。当時教師の権限から逸脱する暴言で金山を裁いた博多や先生陣も裁かれるべき、じゃないとフェアじゃないと部訓「平等であれ」を見る櫛田。

世間に平等に裁いてもらうため、そしてこの様子は、全て録画しており配信すると告げる。

 

自分たちも裁かれる覚悟だという櫛田に、薬院先生は他の生徒はどうなると詰め寄る。

それだけは申し訳なく思う櫛田に、七隈をはじめ生徒全員が許し、理解しようという姿勢を見せたのだった。

 

薬院先生が生徒の時も、博多から体罰を受けていた話を受けていた話も出ることで、今も昔も狂っていると詰め寄る櫛田。博多は逆上して櫛田の胸ぐらをつかむが、まだ撮影は続いており、その様子も映っていたのだった。

 

撮影が終わると、桜坂が思わず吹き出す。実は生徒全員、最初からすべてを知っていて共謀していたのだ。馬鹿にするようにあざ笑う生徒たちに、金山から電話が。

金山が博多に罵声を浴びせた後電話を終えた櫛田は先生方に告げる。

 

「それでは、先生方。さような、ら」

― ネタバレここまで ―

 

 

■初日の話

初日はしゃーSHEの報われない話みたいな、金沢さんのあたたかい、おもしろいだけじゃない部分こうだったなぁと思い出しながら観劇しました。

これは結局、しゃーSHEの結局~みたいな感じでこの先生とこの子が実は付き合ってるとかか!!みたいに推理して見てたら全然違った。

 

あと初日から、なーんか生徒陣が結託しているのが分かって、最後にあーーーーとなれるの面白かったです。結託の確信を持ったのは藤崎先生の話あたりでしょうか。

その空気を初日の全く知らない時点から感じられたこと、とてもすごいことだと思っています。

脚本や演出の意図はひょっとしたらこういうものは伝わらなくて最後に、だったかもしれませんが、個人的には大正解だったと思うのです。

これは、彼女たちが作り上げてきた世界観だから。

これを残しておきたくて、初日の話を書こうと思ったくらいでした。

 

■芝居の自由さを残した本

本編ネタバレ部分と実際の舞台を見たい人ならわかると思うんですが、細かい人物たちのやりとりやセリフとかここあったじゃん!ここ面白かったじゃん!みたいなところ沢山あったと思います

 

でも話だけを書けばこうなるんです。その本編という1本の木からたっくさん伸びた枝みたいな関係性の見せ方や、台詞がちりばめられていて、その巧みさと同時にとても自由度を感じました。

どこまで役者に任せていたのだろう、ちょっと気になります。

たぶんどの役も、誰が演じるかによってだいぶ変わるんじゃないかなと感じたんです。

特に豊永さんとひよりさんに。

これはちょっと推しの豊永さんのところでも書きますが、その自由度の中でどう自分に落とし込んで板の上で生きるその人の人生の奥行きを感じさせるか、みたいなところをとても感じたんです。

し、奥行きが見れたのが、とっても嬉しかった。

みんな演じているんじゃなく、そこで、あの部屋で生きていました。

だって室見先生や西新先生のトリキのやりとりとか、見せてないのに見えていましたもん。その先のいざこざすら笑 他の、櫛田や渡辺が桜坂の噂話を聞いてる姿とか。

 

本当はしゃーSHEの時もそうだったのかもしれない。でもオムニバスだとやっぱり考察の余白が大きくなるから、ストレートプレイで金沢さんの暗いひと作を見れて本当に良かった。

 

だからこそ、いろんな人に見てほしい。と思います。

 

■他諸々、細かい話

 

・まず体育部長ってなんやねん。(そこ)本当にこういう役職あるんでしょうか。

・部訓が「平等であれ」なわけですが、部活動で平等って何よと思ったけど、教員の指標としての訓示ならわかるなぁと思うと同時に、これを教師にとっての訓示と思って先生にも自分にも強いた櫛田は、ひょっとしたら教師が嫌いだからこそ教師になるかもなぁとちょっと思った話あります。(逆に、教師が嫌いだからならない、と選択するかもな、とも)

・序章が終わって暗転しているときに先生が座る場所指示したりしてるの、ちゃんと板の上に立った瞬間にすべてが始まっているの良いですね

・ノートの内容が「全国大会が終わったら私も引退だよ」くらいしかセリフには無いのになぜキャプテンだとなったのか、強豪校の3年生なんてレギュラーもっとおるやろ、と細かすぎるけどちょっと気になった話

・博多部長が生徒に見せつけるために言った罪の行く末が自分に帰ってきているの、あーあって思いました

・先生たちの揉め合いとかがソファーの後ろで隠されるような演出だったのはなぜだったのか、意図が読めなかったのでちょっと気になっています

・行くところ多すぎ問題、あれや、ヲタクは行かなきゃいけないやつですか?笑

  親不孝通りの鳥貴族

  笹丘のイオン地下1階

  飯倉のびっくり亭

  野芥の資さんうどん

  2軒目のめんちゃんこ亭・資さんうどん・テムジン・焼肉ウエスト・串カツ田中

  今泉の牧のうどん

  次郎丸のピエトロ

  原のシャトレーゼ

  香椎のむっちゃん万十

  警固公園のジョイフル

たぶんこれで全部。いやコアすぎるw

・やっぱり配信は見てほしいなと思っています。

これは難しいかもですが記憶さっぱりなくして配信を見たその人がどう思うかで完結する、と思っているのでした…

・最前に座った時、最初の生徒放りっぱなしで先生でやいのやいのするの、さぞ生徒たちにはつまんなかっただろうな、みたいな独特の空気感があったの面白かった

・会場内の曲で槇原敬之が流れていたの、ひっそりと嬉しかった

舞台の最後にも曲も相変わらずセンスありすぎです

 

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【アフタートークの話】

本編の後、+1500円で30分くらいのアフタートーク(という名のミニゲーム)を見ることができました。

一気に普段のみなさんになるの面白かったですw

以下メモの放出。

 

<初日・2日目 『先生!私困ってます!』

生徒の悩みを先生に解決してもらうコーナー

・うららさんの相談が英語の点数が悪いとか可愛すぎかて。

・綺麗な涙を流してたと、たかおぽんさんから言われたとき、あきちゃんはコンタクト取れちゃったの!!ってあかちゃんみたいに訴える推しさんも可愛かったw

・アイドルとして輝きが足りないと思う栗山さんが、沼さんのように輝きたい(頭的に)、という質問が一番考えられててよかったと思います

・弥山さんと沼さんが同い年という衝撃

・身長の話になり、見にきていた竹本くるみさんが\いいよー!/って言ってたのわろた

 

<3日目 『究極の2択どっちっち』

☆組

①同じ部屋で一緒に1時間過ごすなら、「ワニ」or「トラ」

・渋井くんがワニのあごについて詳しかったのがとても意外だった話

勝者:ワニ派

②一生それしか飲めないとしたら、「アツアツ」or「キンキン」

・これが一番盛り上がったかもしれない

・秋吉「カレーもシチューもキンキンで飲むの?」

豊永「それは飲み物じゃない!w」

秋吉「カレーは飲み物ですよ!!!!」(全員拍手)

・沼さん「ビールはキンキンじゃないと飲めない!!!」(全員拍手)

これでキンキン優勢にw

勝者:キンキン

③一生乗れないとしたら「車」or「飛行機」

・これはお題が良くなかったwお題がわかっていないまーさんかわいいw

・どっちが勝ったか覚えていませんw

♡組

①プロポーズされるなら「夜景の見えるレストラン」or「家」

・豊永さんは「家」でした諸兄(?)

・うららさんが大勢の人の前でプロポーズは恥ずかしいと言っていて可愛すぎ問題

勝者:家

②一生行けないとしたら「テーマパーク」or「外食」

・おうちのご飯がおいしいから外食はいいっていううららさん可愛すぎ問題(n回目)

・立花さんとうららさんの最後の一言がずっと可愛かった

勝者:テーマパーク

③大切なのは「愛」or「金」

・豊永さん「私たちは無償の愛を受けているというのに!!!」

・他は書かないようにと言われたので書きませんw

勝者:愛

 

<4日目 『英語で伝言ゲーム』

☆組

お題「朝何時に起きました?」

・豊永さんの英語初めて聞いた。ネイティブ!!

・石橋さん「わったいむどぅぐっどもーにんぐ!!」

・沼さん「わったいむじゅーす!ぐっどもーにんぐ♪」

・栗山さん「12時に起きました」→正解

・なんで正解できたww

お題「動物に生まれ変わるなら何がいい?」

・栗山さん「If you wanna animal for next life?」\一同拍手/

・石橋さん「いません!!アニマル、4匹飼ってます」→まさかの不正解

♡組

お題「歯磨いたのいつ?」

・豊永さん「きのう」→答えは何だと思った?→豊永さん「あなたはいつキスをしましたか…?」でざわつく会場

・秋吉さん「あ、あきちゃん昨日キスしたの?」→ざわざわ→おたつさんが「だめだよこんなとこで言っちゃあ///」とネタにしようとしてくれるも豊永さん答えと問題が繋がって焦ってスルー→おたつさん滑る

という出来事がありましたwおたつさん拾ってくれる秋吉さんGJでしたw

豊永さん「(かわいく)まだです。したことありません///」と言ってました!!!(大事)

 

なんにも伝わらないと思いますが、このコーナーがいっちばん面白かったw死ぬほど笑いましたw

 

<5日目 『クイズ、みんなあなたのことこう思ってます』

・相手チーム1人の印象を言って、相手チームが誰のことを話してるか当てるゲーム

・うららさん司会の様子を母のように見る豊永さん

お題「ぬま水沼さん」

・豊永さん「和テイストのアロマ炊いてそう」

・秋吉さん「お風呂上りにベビーオイル塗ってそう」

お題「渋井美奈さん」

・まーさん「犬と散歩してても犬より元気そう」

・秋吉さん「冬でも半袖着てそう」

・渋井くんと石橋さんで指さし合うw

・司会の中学生組に質問する秋吉さん気遣いの女

お題「今村麻莉愛さん」

・石橋さん「絶対メンヘラ」→まーさん立つw

お題「ひよりさん」

・秋吉さんの車のバックこう運転してそうシリーズ面白かったw

・豊永さん「みんなの1mmと沼さんの1mmは違うから!!!」

 

<6日目 昼:『絵しりとり』 夜:『舞台の思い出で絵しりとり』

・トロンボーンで終わりそうになる梁瀬さん

・伝説のクリオネの絵、どこかに日の目を浴びてほしかったw

・書く時間の15秒を突然15からカウントダウンし始める推しさん

・楽屋のお話とか、裏の話がようやく出たの嬉しかった。やっぱこういうことを聞くと、愛おしいなと思います

・ここで千穐楽も笑ってしまって大濠先生ごめんなさいする渋井くんとっても偉い

・歯が大きいマークさん

・最後の最後には昼に千穐楽を迎えていた立花さん、うららさんも出てきてくれて大団円でした。ありがとうございました!

 

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【登場人物、演者陣の話】

― 先生陣 ―

■剣道部顧問 室見 源太役 北島タツロウさん

たぶん本作のとばっちり第1号室見先生。

交換日記を交換する日記ですか?と聞いたり、薬院先生が好きなのがばれて素直に狼狽えていた実はひそっり可愛い先生。やらかしたわけではないけれど、西新先生との諍いの原因が晒されてしまうのはとばっちりだなぁと思っていました

ちなみに自慢げに「こういう教育だよ」と西新先生に言うところが好きで、4日目マチネの強めのが好きというメモを開放しておきます

 

金山さんが処罰されていた時に居合わせていたとはいえ、今回の件はとばっちりだし恋愛関連への疎さや童貞なのバラされていたりとちょっとコミカルな面を担っていた室見先生を北島さんが見事に見せ切ってくれていました。北島さんは存在感があって顔や目線だけで伝えられる人で、役者としていいキャラしてんなぁと思っていました

 

断捨離パラダイスやすうぷにも出演されていてるのは当然のごとく知っていて、今回ようやく剣道部として豊永さんとやりとりがあって嬉しかったです。

 

■柔道部顧問 西新 ひろし役 たかおぽんさん

そんなに悪いことはしてないんだけど、普段の口うるささから自業自得と思わなくもない、ひっかき回し役だった西新先生。唐人先生を疑ったり、七隈の生意気な態度が許せなかったりで声を張り上げる割には誰かに同意を求めて威を張るところが人間臭くて、渡辺が先生ナイーブなんだから、という理由が垣間見えるところ、楽しかったです。

おっさんずラブでは有名な狂犬チワワという言葉がありますが(あるんや)、西新先生は狂犬マメシバと思いまながら見ていました(褒めています)

西新先生がいないといろいろこの話は回らなかったりすると思うので、被害を被れど笑、必要な先生だったなぁと思っています。

 

地味にほんとに普段からそういうキャラなんじゃないか、と思えるほどのセリフ回しさすがでした

もう唐人先生と大濠先生に「もう殴っちゃえよ」というところめっちゃ好きですwうんうん頷いていました←

ちなみに平尾先生に同意を求めるときにどんどん激しくなっていったの好きでしたw

 

■卓球部顧問 平尾 タツキ役 井手瑠政さん

今回まったく被害を受けてない先生。金山さんの退学も知らないからこそ、諸々フラットに見れていたんだろうなぁと思えて、最後の推理はお見事でした。

しかし薬院先生を1度フれるあたりイケメン…ラブラブなのも(☝ ˘ω˘)☝ふぅー!!てなりながら見ていました笑

 

推理が始まる最初の入り、難しそうだなぁと思っていましたが、やっぱり難しかったらしい。

赤坂先生にじゃあこうしましょう!!って言うのも、間が難しそうだなぁと思ってみていましたが、逆にリアルでした。私は「ぼく卓球…」が好きすぎたw

薬院先生が水泳部の時に体罰を受けていたと聞いた後に部長をじっと見つめているの、本当に薬院先生が好きなんだなと思いました。

お幸せに…

 

■バスケ部顧問 大濠 こうた役 向野章太郎さん

実はこの人もやらかしてはいないけど、熱すぎで墓穴掘ったりディスられたりとまぁまぁ被害(加害)があった大濠先生。熱すぎでやらかしたと思い込んだ先生を殴っちゃったり反省で自分殴っちゃったりと、こちらもコメディ的な部分を担っていただいて、とても楽しかった

 

向野さんはいち早く客席の笑いも取り入れて芝居をしていたと思っていて、それが分かりやすく表に出ていたのが最初の登場で渋井くんが笑ってしまうのを弄っていた部分だと思っています。

でも六本松ぅ…と朦朧としながら呟くところに、先生としての生徒への愛情を感じて、しっかり先生だった。

初日は徐々に消去法で生徒と付き合っている先生の候補が絞られてきていて、大濠先生?と考えたこともありましたが、その愛情にないな~と思わせてもらいました。

ってのと直後ソッコー六本松が否定したのもありますがw

 

重いというか、重鎮のような空気も纏える方だよなと思っていたので若い先生役は意外だったけれど、熱さと唐人先生との友情ではじけ飛んでいたw

芸歴も長い方と思いますが、渋井くんへのお付き合いありがとうございました!

 

■テニス部顧問 唐人 まこと役 関岡マークさん

今回の騒動で一番最初に疑われた唐人先生。

長縄跳び100回チャレンジでキャッキャのくだりが大好きすぎるw最前で見た時、ほんとに目が爛々としててこれは笑うわと思いましたw

結局七隈の母親と付き合っている熟女好き(かたせ梨乃が一番好みらしい)という設定がその場で終わらず、藤崎先生の奥さんの写真見た時に「赤ちゃんじゃん…」って言ってたの個人的にはめっちゃ好きです。もうちょっと声上げてくれた方が笑いがとれてたのではと思ったり。

 

マークさんは大らかなお芝居をする印象があって、それが生徒と距離が近くても違和感がない優しさがあるなぁと思ってみていました。生徒に舐められてるわけじゃなく、尊敬もされてるけど距離が近くて慕われてそう。

 

きっとみんな(私も)気になっています。流れってなんだ…

 

■器械体操部顧問 藤崎 隼人役 ぬま水沼さん

藤崎先生が教え子と結婚しててかつ器械体操部の顧問してるの絶妙にきもくて興味深かった(褒めています)

独特な間もよくて、最初の掴みからめっちゃ面白かった。わからないなら立ってろ、と言ってずっと立たせているあたり、厳しい先生なのかもしれない。なのに別府に軽蔑されて泣いているところ、かわいい先生でしたwただ千穐楽くらいは、最初の沈黙とんでもなく長く見守ってほしかった(これは西新先生とのあれなので難しいとは思いますが)

限りなく黒に近いグレーは黒なんですよw

 

沼さんは芸人さんなのでアフタートークの回しや弄られへの誘導がとっても巧みで、こういう人がおらんと!!と思っていました。楽しかったーw

 

■チア部顧問 赤坂 珠美役 秋吉優花さん

隠し撮りの赤坂。ほんと適役すぎるというか適役にしよった。本編の話で自由度の話をしましたが、その自由度を巧みに利用していたのが秋吉さんの素晴らしいところです。センスと技術がピカイチなんですよ…あんなに自分に役を落とし込んでいるのにステージの上では秋吉さんではなく赤坂先生なの。すごい。

この役は秋吉さんならやれると任されたのだと、金沢さんからの信頼を感じられるほどでした。

コント劇を経て客席も楽しませるセンスを持っていて、マミに謝る時にトーンが変わるところ、初日からより高トーンになっていったと思っていますw

 

声通るのもマジ最高。犯してないのに!!!で手を出す赤坂先生は赤坂先生として大女優でした。完全に女から嫌われるタイプの先生なんだけど、たぶんマミと髪型お揃いにしてたと思っています。本当はそういうところあるんだからちゃんと良い関係性築いてたらよかったのに。

 

「土下座を、しろ!!!」にいつも震えていました。ひえええ。

そんな強さとは逆に、カーテンコールの時に最後まで怯えきった表情をしていて、本当に良かったですね…

 

■養護教諭 薬院 夏菜子先生役 今村麻莉愛さん

可憐でかわいい、本校卒業生であるけれど先生としての矜持もある薬院先生。コント劇で見てきた信頼が今村さんにはあって、平尾先生にお酒飲ませてやっちまう役、やりきってくれると思っていました

平尾先生との馴れ初めを話始めるときに良いBGM流れるのやめてほしいwでもよぎってんなぁとか思っていました(わかる人にはわかる)

ここの長台詞は、やっぱり信頼を置ける今村さんでした。

 

考察のし甲斐がある人No.1です。これは後述。

2軒目がどこになるのか、いつもワクワクしていました。ありがとうございました!!

欲を言えばつねく(誤字じゃないよ)を変えてくれるとより面白かったかもしれません。いや舞台にそこを求めるなというのも分かってはいるのですが…

 

薬院先生も実はなんの被害も被っていない(やらかしてない)人なので、エンドロールで無傷の平尾先生と沈んではいれど他の先生ほどぼろぼろではないところまでしっかり演出されているのがとても印象的でした。

 

⬛︎体育部長 博多 寿太郎役 弥山宗作さん

キャストが事前発表されていなかった部長。全ての発端であり最後に行きつく結末を担う人。

弥山さんは普段演出をされているそうで、いきなりこの役を任されたそうなんですが、いやいやとんでもねぇ迫力でした。あんな立ち上がっただけで全員が震えるような芝居、簡単にはできませんて。

見た目も怖いし威圧的で暴力的で、体罰してるのあっさり納得してしまった。

話を中断させるために交換日記で机を叩くところがどんどんアグレッシブになっていくの怖かったもんよ…

 

普段は真逆の方だそう。確かにX掘ってると優しそうでした。普段はひげも生やしていないそうで。相当なストレスだったかもですが、本当にお見事でした。

 

― 生徒陣 ―

■卓球部 桜坂 ミカ役 石橋颯さん

個人的に今作で一番大事なところを担っていたと思っています。

 

ミカがどんどん悪魔に感じてくるんですよ…初日の感覚、すごかった。生徒の残酷さ、無慈悲さを石橋くんがよく出していたと思っています。

 

残酷だけど無邪気なところは可愛くて、平尾先生が実は彼氏のくだりで六本松とハートブレイクしたりコミカルな動きしてるのかわいかった。唐人先生の長縄跳び100回チャレンジで跳べたらどう思う?と聞かれる前からじわじわきてるのも可愛かったw

千穐楽で噛んでしまって、アフタートークで泣きそうになっているところも、彼女なりの矜持を感じていてこれはきっと次につながると信じています。

 

そんな面もあれどちゃんとアドリブを入れてきていて、最後櫛田が金山にLINE送信するときのアドリブ、その写真ほしいとか性格悪とか、めっちゃくちゃ最高でした。

桜坂は顔が広い噂好き、なので顔が広そうで誰が同じクラスなんだろうとか考えると難しい。でも渡辺とは同級生かつ席が近そう笑

 

■バスケ部 六本松 リラ役 渋井美奈さん

ごめんけど画像よりこっちや笑 毎回吹いちゃう渋井くん可愛かったw

これはもうみんな待ちわびていたのでもはやある意味正解なんです。あまり気にしないでほしい

先生に従順で顧問としてはしっかり尊敬していて心配するとてもいい子な六本松。渋井くんにぴったりでした。

やらかしたエピソードがない大濠先生に最後の最後にトドメさせるのも六本松しかいない。面白い子でしたwそんな子が、最後に2人ともそんな顔しないでよー?って言ってくれるのが、たぶん存在自体が救いのような子なんだなと思えたのが、渋井くんとリンクしていてより良かったです。

 

渋井くんは本当に、あれだけ声が通るのはめっっっっちゃくちゃ武器です。断言。

それと、いつだったか、櫛田が薬院先生ですよね?と言っていた時に言っちゃうんだーみたいな顔してたんですね。無意識だったのかもしれませんが、とっても良かった。

難しいと思ったかもしれないけれど、ぜひまた舞台があれば挑戦してみてほしいです。

 

■チア部 茶山 マミ役 梁瀬鈴雅さん

赤坂先生からセクハラも受けながら盗撮もされ、たぶん薬院先生と同じくらいヤバイ被害にあっていた茶山さん。たぶん一番同級生たちに愚痴っていたんだろうなぁと目に浮かびます

梁瀬さんにおいては、舞台初絡みが秋吉さんだったのはとんでもなく大変だったと思います笑 

でも静かな決して負けないという反骨精神が透けて見えていたのとても良かった。

 

やるじゃんマミって桜坂が言う時の蔑むような笑み、最高でした…

あれがたぶん普段の茶山さん。この時のセリフ回し、本当に自然で良いです。

七隈の最後の弄りあたりから、七隈と茶山は同じクラスっぽそう。今後はストレスなく部活動してほしい。

 

■テニス部 七隈 アイ役 市村 愛里さん/うららさん

こちらも先生によっては口答えがすごい七隈さん。今作では市村さんとうららさんのWキャストでした。

Wキャストならではの違いがめっちゃあって面白かった。

うららさんは初お芝居?だったんですかね。にしては声もしっかり後ろまで届くし、発生が良いのでとっても聞き取りやすくてよかった。西新先生に対して全くひるまない目線の強さも、うおおこの子すごいと思っていました。

うらら七隈が先生が責められたり人からどう見られるかなんて知らんわ、みたいな事象に対して怒っているのに対し、市村七隈は西新先生も、博多部長もほんと嫌い、みたいなところが出て喧嘩売ってたのが良かった。

 

あと市村さんのシャキッがかわいい。市村さんの普段の、好きなものはすごく守るし言いたいことは言う、みたいなところが七隈とリンクしてたのはとても面白かった。

櫛田がみんなを巻き込むことへの申し訳なさを見せた時、真っ先に立ち上がったのが、配信へのパフォーマンスではなくて純粋な彼女の正義感だと思っていて、そこがよく出せていたなぁと。

うららさんはほんと可愛い。櫛田の救われたような、慈しむような「アイ…」を引き出せたのはうららさんの方で、たぶん櫛田とは普段からよい友達なんだろうなと思ったりしていました。名前呼びですし。

 

■器械体操部 別府 カナ役 栗山梨奈さん/立花心良さん

こちらもWキャストだったおふたり。こっちも違いがあってすごく面白かった。

尊敬の念が裏切られて拒否する立花別府さんと、心底気持ち悪くて拒否する栗山別府さんな感じ。

別府はセリフが少ない分、タイミングの見せ方がとてもいい掴みどころを与えられているので、タイミングと声の張りがバッチリだった立花さん。芝居の嗅覚的なものがあるのではとヲタクはとても期待しています。

栗山さんは「だったら付き合わないでよ!!」で頷いてたり、しっかり会話に入っているのをヲタクは見ていました。本当に偉い。というのと5期ちゃんが上手に集まっていたのはとっても強くて、室見先生の「詳しすぎないか…?」の時の5期ちゃんのいじわるな顔よ!!こらこら!って思っていましたw

 

最後の櫛田、渡辺。と声かけるときの対等性が自然だったのはやっぱり栗山さんでしょうか。

間違ってないって言ってもらえて、櫛田はきっと救われていたと思います。

 

■柔道部 渡辺 サツキ役 ひよりさん

交換日記事件の首謀者の一人、金山・櫛田と同じ中等部からの繰り上がり組で交換日記の相手役だと名乗りを上げて博多部長から暴言を引き出した渡辺。

役の中でのカメレオンっぷりが本当にすごかったー!私も正直、一番最初は相手は渡辺さんかー!!いや実はまだ付き合ってる子いるんじゃねー!?って騙されていました(素直)

博多部長からの激怒されているときの涙は、本当に怖かったからだったのか、金山を思う煮えたぎる怒りからだったのか、気になります。そんな風に思うくらい静かに涙を流しているのに、平尾先生から策略がばれた際の笑いは狂気も混じっていてすごかった。

 

櫛田が博多部長が言った言葉の再現をしているとき(このくずがっとか)、博多部長を睨んでる時があって強い強い目が最高でした…


最前にいられた時、座ってる時足がこうなってて可愛かった話あります

序章で西新先生と道場の畳が何枚か話してるのも聞いてたりして、そんな細かいところも舞台スキーにはたまらんところでした。

 

あと、これはとても個人的な話になりますが、もともと幽霊でひよりさんのお芝居にすげえ…と思わされた身であったことと、豊永さん推しでもあることもあり、おふたりが結託して最後の最後に見せ場がある役柄だったということが、とても嬉しかったです。

櫛田と渡辺はなんか、近所の幼馴染のような信頼関係と友情が、ヲタクには見えていました…

また、ぜひに!!共演できますように!!!ぜひに!!!

 

■剣道部 櫛田リナ役 豊永阿紀さん

交換日記事件の首謀者のもう一人。博多部長の悪行を世間に知らしめるために渡辺と共に行動を起こした櫛田。

初日はずっと寡黙で武士道が自身の中にはっきりと在る人なのだと思っていました。座っている間ずっと武士みたいだった。

西新先生へ武道の道を歩むものとして他人に同意を求めるな、と言っているけれど自分は世間に同意を求めるように今回の件を配信する、といった本当に危うい正義を感じ取っていましたが、最後まで笑わず厳しくいる姿と、「平等であれ」を見る背中に、本人が一番それを分かっていて葛藤しているんじゃないかと思ったりました。

 

でも配信を見てると、櫛田は金山を裁いた博多も平等に裁かれるべき

という点で平等さを欲しているだけで、やっていること自体に平等性はないと、やっぱり櫛田もしっかりわかっていたのかもしれません。

薬院先生が配信のリスクも平等であることを言ってミスリードされているけれど。

 

櫛田、普段からそんななん…とか、怒りや憤りを理解すれど櫛田その人が全く想像がつかない人だったんですが、4日目くらいからかな。どこかぐっと柔らかくなって、最後生徒たちがネタ晴らしでキャッキャしてるところの目がとても優しかったり、カーテンコールで博多部長が去るのを見届けた時の顔がそれまでで一番晴れやかだったんです。

そこに、普段の櫛田とか、金山や渡辺と一緒だった櫛田や、当時の怒りみたいなのがすとんと入ってきて、櫛田の人生を見た気がしました。

なんか、すごく不思議な感覚だった。

 

2日目以降という点でも、櫛田さん実は全然雄弁な人で、一番最初の交換日記の説明くらいで出る「歴史と威厳」で既に怒ってたり、大濠先生の儀式(?)の時はまーたやってるよこいつら見たいな冷めた目だったりして、非常に見ていて楽しかった。

上手の最前に座れた際は「学校とどっちが大事なの」の表情がよく見えて、怒りに震える目からこぼれる涙に、こっちが泣きそうになっていました。感情をぶつけるような激しい狂ってる!も良かったし、悲しそうな狂ってるも良かったな…なんて、ちょっとメタいんですけど色んな櫛田を見ていくうちに、どんどん櫛田その人を好きになっていっていました。

 

最初は難しい役を貰ったなぁなんて思っていたんですけど、こんなことになるなんて思ってなかった。

ちなみに初日の感想は↓

最初の本編の話でした自由度の話をまたするんですが、いかようにもできる、でもこんなにも重要な役柄である櫛田を豊永さんにあてたのは、金沢さんからの信頼なんじゃないかなとヲタクは勝手に思ったりしています。

そして見事に演じ切りましたよこの人は…!!

 

ヲタクの命題として、ずっと推しとしては見ずに、板に立っている人の人生を見通したいと思っていましたが、そんなもの意識することもなくこんなにも櫛田が好きになるなんて思ってなかった。

ストレートプレイということも功を奏したとは思いますが、豊永さんの芝居をまた、もっともっと好きにならせてもらいました。

私はすごい人を推しているぞ…

 

だからこそ思います。全ては伝わらないかもしれないけど、配信やってるから見てくれ…!

 

\楽しかったー!!/

本当に、ありがとうございました!!

 

― 推しさんその他諸々 ―

・いつだったか、「ぺこぺこです」の後ちょっと気まずそうに一瞬室見先生見た日があって、櫛田さんの人間性が見れた気がしてよかったw

・「さような、ら」の後ひよりさんと目を合わせる日があって、確実にお互いを労わっていてとても良かったんです…スマホ渡すときもお互いにフッと見ててイイ…となれます

・茶山が盗撮されている、という話になった時に茶山を慮るようにすっと見るまなざし、櫛田の優しさを感じていました

・5日目マチネの「さような、ら」が抜けた感じもたまらんいいんすよ

・パンフに、櫛田の室見先生への矢印は「慕っている」と書かれているんですね。これが恋愛感情なのか、ただ顧問としてなのかで、薬院先生ですよね?のくだりが大分印象変わるなと思いました。櫛田さんそういうのは徹底的に隠してそうだけど、そういうところの余白も考えるとだいぶ面白そう

・コンタクトがぽろぽろ落ちるのを目撃していましたが、結局何個落としたのか気になります笑

・2日目で「だからこそ、早い方がいい」のだからこそを2回言った日があって、たぶん観客がうるさかったからだと思うんですけど、そういう臨機応変さはコント劇で培ったところかなぁと静かにGJ!!してました

・舞台は生もの、というように要所要所で一番!が見れていたので千穐楽だからと気負わないでほしいな、なんて思っていたんですが…他の生徒たちを見守る優しい目が一番そこに在って、博多部長が出ていくときの表情は一番晴れやかで達成感に満ち満ちていて、でも積年の恨みがしっかりあったんだと思わせてくれる表情、大千穐楽が一番だった。推しさん、そういう時に気負わない、というところでも一皮むけたのでは…

 

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■考察な話

 

みんな「どこまで計画していたのか」というのがこの話の考察しがいのある点と思っています。

特に薬院先生が「気が動転して生徒たちもここに呼んでしまった」と言っていたのは、これは生徒たちの企みでこの様子は集められる前から撮影されていた、という点が紐づいているんじゃないかと思わなくもない。

 

ここで他の人たちも役名発表から気づいてらっしゃいましたが、先生方が空港線、生徒たちが七隈線、新任の先生である平尾先生は西鉄天神大牟田線という縛り?法則?がある中、薬院先生は”先生”だけど七隈線、そして西鉄天神大牟田線もある駅なんですね。

(しかも平尾駅と隣同士ってここですでにネタバレだったとは!)

 

そう考えると、薬院先生が櫛田、渡辺と結託して他の生徒も呼んだのか?と考えられる。

でも、私は薬院先生が櫛田に向けた、「じゃあ他の生徒たちは!?」の思いは、嘘じゃないと思うんですよね…だから、

1. 結託というか交換日記をその日見つける相談は受けていても、配信のことまでは聞いてなかった

2. 元生徒だからこそ生徒たちまで呼んでしまう薬院先生というのを、櫛田・渡辺が見抜いていた

3. ほかの生徒も巻き込むこと込み込みで、全部承知で(もしくは全部見通して)計画に乗った

4. 本当に偶然で、生徒全員呼ばれる手はずではなく、体育倉庫を使う誰かしらの生徒の呼び出し→渡辺が一番怪しいとなって呼び出される→櫛田は扉の前とかに控えていてネタ晴らし、とかの予定だった

と考えられる。まさかの平尾先生まで薬院先生とぐるだったらひえええとなれますのでその線もありか。なんてったって路線的に"繋がっている"し。

 

もちろんこれには正解はなく、舞台上で正解やヒントが出されているわけでもないので応えは出ないのですが、

考察できる舞台って楽しい!!!

というのがここでの言いたいところです、しゃーSHEでもそうだったけど、そういう余白とか、あえての隙間とかって面白いですよね。どこまで金沢さんの手のひらの上だったのか。

まんまと踊ってみるのも、私は舞台を見るうえでの醍醐味だと思っています。

 

七隈線が"博多"から始まるのも、すべての始まりっぽくて良いですよね…

 

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【総括】

 

本作、タイトルの回収も見事だなぁと思いました。

てっきり交換日記で誰が付き合っているんだ、みたいな疑心暗鬼の憂鬱かと思いきや。

最後の最後、生徒たちにどん底に突き落とされるという意味での

「体育教師たちの憂鬱」

子供だから、生徒だから、と思ってはいけませんね。

金沢さんは"このご時世だからいいけど"も取り入れて、けど、の裏側も躊躇なく見せてくれるので考えさせられます。

 

この写真があるの、とんでもなく素晴らしい。全てを物語っています。

 

でもこうしてみると笑、愛おしい先生たち。これから始まる憂鬱な日々、頑張ってください。

 

生徒の子たちはどうなっていくのだろう。

多少はいろいろ言われてしまうだろうけど、各々はJKマインドで、明るく生きていってほしいなと思ったりました。お前って言ったり言われたりしないような人たちに出会えていてほしいとふと思います。

 

 

あと、ロビーにいた製作陣の皆様、本当に気持ちよく対応してくれていました。素敵だった

特に今回も表立ってくれていた馬場阿紀子さんには感謝しかありません。

 

本当に楽しかった。

アイドルヲタクは舞台を敬遠しがちではありますし、本作を入り口とするには重いしで、色々思う方もいたかもしれませんが、これに挑戦したメンバーは褒め称えてほしい。

 

場面転換が一度しかなく、先生方はほぼ立ちっぱだったり生徒はずっと芝居をしてなければならない、これはとっても大変なことです。

なのに、毎回新鮮だった。演者の皆さんを、私は本当に讃えています。

 

私は確実に豊永さんにとって財産になる舞台だったと思えるくらいの本とお芝居を見せてもらえたのが、とても嬉しいし誇らしかった。

言葉では表せないほどの充足感に満たされています。

ご本人にもだし金沢さんにも各方面にも感謝しかありません。

 

本当によく頑張りました!

櫛田を演じられたこと、どうか誇ってください。

そしてまた皆さんに出会える日を、心待ちにしています。