先月に作ったお菓子。
…後手、後手のブログアップです。
「四葩」
よひら、と読みます。
紫陽花の異名です。
なんとも美しい響きですよね。
球に咲く西洋紫陽花ではなく
日本の額紫陽花のことなのでしょうか。
ダイレクトに「あじさい」というより、花弁一枚の繊細なところまでを想像させ、その時にしか見られない儚い美しさも連想させる気がします。
こんなふうに語感を楽しめるのも
日本語の美しさですね。
写真は、先月に作った紫陽花を模したきんとん。
銘を「よひらの花」つけました。
召し上がったお客様から、
「この生地は、餡だけでないですね?栗?芋?」
と聞かれました…
あぁ、味わって食べてくださってるのだ!と嬉しくなりました。
この生地、白餡に山の芋を蒸したものを混ぜ作っています。
味わいがよいだけでなく、真っ白な山の芋は着色も映え、全体の色も明るく仕上がります。
軽めのきんとんになりますね。
ちなみに重いきんとんが作りたい時は
餅粉を加えたりもします。
この「よひらの花」。
糸寒天で作った錦玉羹を
上に散らし、キラキラとした水の雫に見立てています。
寂綾-jakuryou-
