レンブラントと武者小路実篤 | 好世恵 koyoe 仕合わせのあれこれ

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書きたくなったことをあれやこれやと書いてみます。
陶芸家の祖父 晃放の事もちらほらと。
電子書籍インディーズ出版


読みかけの本にレンブラントの名が出ました。
事象は微妙に絡まっている気がして心躍りました。
レンブラントは、ベラスケスと同世代のバロック絵画を代表する画家です。


「武者小路実篤詩集 世界の詩」という本です。

その中に次の2つの詩がありました。

「レンブラント~ある素描の自画像を見て~」

レンブラント!
お前は立ってゐるな
こらえて立ってゐるな
帝王のやうに
一人で
帽子を阿弥陀にかぶって
両手を腰に当ててしつかと
レンブラント!
お前は立ってゐるな



「老いたるレンブラント」

老いたるレンブラントは
一心に絵をかいてゐる
誰もわかってくれるものはない
だが彼は一心に画をかいてゐる
知己を求める気もなく
自慢する気もなく
金をとる望みもなく
ただ一心に画をかいてゐる


この二つの詩を読んでなんとなく嬉しくなった。
実篤はレンブラントのことを嫌いではないんだな。いや、好きなんだろうな。と感じたからだ。

実篤は小説を詩を、「ただ一心に書いてゐる」
通じるものがあったのだろう。
ちなみに実篤は絵も描いていました。
柿だか、かぼちゃだかの絵を見た覚えがあるのだが……



まだ最後まで読んでいないのですが、
とても好きな詩があります。
これです。

「師よ、師よ」

「師よ、師よ
何度倒れるまで
起き上らねばなりませんか?
七度までですか?」

「否!
七を七十倍した程倒れても
なほ汝は起き上らねばならぬ」


はい。肝に銘じます。と言いたくなった。


なら、また来(く)っちゃ~~(^_-)-☆
好世恵(koyoe)