「海外からの留学生にあなたがお勧めする日本食を紹介してあげてください。理由も添えて」的な自由英作を出題した際


それに対する回答(当時高3塾生女子)


Onigri is the best food because I like onigiri.


という伝説級の解答を残した猛者がいる。

(この子は無事、国公立進学)

(だからネタにしている)


もちろんその場は0点をつけたのだが、


この解答の芸術性はかなり高い。

ともするとコギトエルゴスムレベルかも知れない。


設問的には「あなたがお勧めする理由」なわけだから、限りなく主観的で良いはずだ。


「おにぎりが1番だよ、だって俺が好きなんだから」。このジャイアン的発想は、根拠を凌駕した主観中の主観。つまり「あなたがお勧めする理由」に最も沿った解答と言えなくもない。


a rice ballなどという取ってつけたような英単じゃダメなんだ。こんな腑に落ちない単語に「おにぎりの本質」などない。英単語のいい加減なところだ。

お母さんが思い思いに三角形に握ったり、俵形に握ったり、大きめに握ったりと、いろんな握り方を総称して「おにぎり」なのだ。

rice ballなんて魂の抜けたワードでは、おにぎりは語れない。

soy sauceなんて英単語も認めたくない。


人間は腹で理解してナンボ。

腑に落ちてナンボなのである。

海外勢は「日本の心」というものが分かっていない。

何がSunny side upや!?

いや…これは腑に落ちるものがあるかな…。


などと、あれこれ思いを巡らすうちに、

Onigiri is the best food because I like onigiri.

は極めて奥が深いものなのだと再評価しつつある今日この頃。


ちなみにこの塾生は合格後

私におにぎりの具材セットをくれた。

心からおにぎりを愛する子であった。



というわけで、高3塾生におにぎりの差し入れを用意した。おにぎりイズざベストフードガールの弟も高3塾生にいるし。





(24人分のおにぎりを買うのも大変だ)




(おにぎりを選別する塾生たちと、奥のほうでソワソワするマサヨシ。大丈夫、全員分買ってあるから)




(初めてのおにぎりに満面の笑みを浮かべる弟)




(Onigiri is my best friend because I like onigiri.)



(Onigiri is my sweet little sister because Ilike onigiri.)



(Onigiri is the best food because we like onigiri.)



(我食す故に我有り)


次回はpizza編。
ピザじゃなくてピッツァです。

猛勉強してくれ高3塾生たち。