最初にお断りしておきますが、
僕は飲食店側の人間なので、
基本的には飲食店の味方です。
たまたま訪れた1回で、
料理やサービスがイマイチだったというのは、
大変残念ではありますが、
仕方ないとも思っています。
ですからそういうネガ情報を書くことは
滅多にありません。
ただですね。
先日、「さすがにこれはひどいだろう?」
と唖然とする店に出会ったので
これはちょっと触れたいなと思います。
調べればすぐわかりますが、
一応店名は伏せます。
ヒントはミシュラン3つ星の銀座の天ぷら屋です。
後述しますが、この日のお会計は一人4万円でした。
仕事でお世話になっているFさんにご馳走になりましたが、
店の候補として挙げたのは僕だったので、
大変申し訳ない気になってしまいました。。。
そういう超高級店だという前提で
当日を振り返ります。
* * *
●予約をしていた18:30に入店すると
カウンター内の店主から、
まったく気持ちの入っていない挨拶で
出迎えられる (※これは個人的な印象)
●ホールにはコート掛けが無造作に置いてあり
自分でコートをかける。この時点で「何か変だな」と感じる。
●18:30過ぎに、サービスの女性が私服で
店内に駆け込んでくる。急ぎの買い物でもあったのかも
しれないが、違和感は募るばかり。
●天ぷらの味については言及しません。
僕はあまりおいしいと感じませんでしたが、
これは好みの問題かもしれません。
●ただ、これも独自のスタイルと言えばそれまでですが、
コースの間で才巻海老を何度も何度もはさんでくるのは
どうしても理解できません。合計何匹食べたんだろう?
そんなに海老ばっかり食べたくないって。
●店主に時折、注文や質問などで声をかけるも
2回に1回はノーリアクション。
これは耳が遠いか、気づいていないだけかもしれない。
(そうじゃない気がしましたが)
●隣に外国人のカップルが来店した際の英語でのやり取り。
客:「ワインリストはありますか?」
主:「ないです。ボトルとグラス、どうしますか?」
客:「うーん、じゃあボトルで」
主:「白と赤はどっちにします?」
客:「じゃあ白を」
そして値段も銘柄も言わずに、ボトルの白ワインがきます。
あのボトルが2万円なのか5万円なのかは店主しか知りません。
●最後に出てきた緑茶は、好き嫌いの好みを超えて
劇的にまずかった。
●僕らは2人でビールの小瓶3本と、日本酒を3合。
これで合計額は8万円オーバーでした。
●Fさんが、カードで支払おうとすると、
「うちはJCBは扱っていません」
銀座の高級店でそれはあり?
●仕方なく違うカードを出すFさん。
すると驚きの一言が。
「カードの場合、別途手数料として6パーセントを
頂戴していますが、よろしいですか?」
いまでもそんなボッタクリ店があることに驚き。
そもそも手数料を客に負担させるのは
カード会社との契約に違反しているはず。
しかも、6パーっていったら、
むしろ店が手数料で儲けているんじゃないか?という率です。
ここまで続くと、2人とも思わず目を合わせて苦笑です。
* * *
この店は席数が少なく、この日も僕らを入れて4組でした。
うち2組が外国人(おそらく観光客)だったのは
後から考えれば納得です。
本当においしい天ぷらを心地よく食べたい人は
どう考えてもこの店を選ばないだろうからです。
ちなみに食べログスコアを見てみたら
3.54に留まっていました。
ミシュランで2つ星以上をとるような店、
あるいは客単価で2万円を超えるような店は
4点以上の店が多いですから、
少なくともレビュアーによる同店の評価は
極めて厳しいです。
ミシュランも食べログも信用するかは本人次第ですが、
少なくとも僕は改めてミシュランについては
「?」が深まった一晩となりました。
(ここでは触れませんが、別の3つ星和食店で
怒り心頭したこともあるのです)
昨年訪れた「美かさ」(宮崎台)はコース8,000円で、
十分においしくいただきました。
考えてみたら4分の1の単価ですねぇ。
ちなみに2軒目の日本酒が充実した居酒屋では
Fさんと1軒目で話題でさんざん盛り上がったのは
言うまでもありません。
皆さんも、「高評価」の店にはくれぐれもご注意くださいまし。
以上、滅多に吐かない店の悪口でした(笑)