私は高校時代にある運動部に入っていました。ある時、顧問の先生が主将と話をしていて、部員の一人一人についてその特徴を話していました。誰々は攻撃型であるとか、技巧派であるとかいう感じです。私の番になりどんな風に見られているのか気になってじっと聞き耳を立てていたんですが、少し間をおいてから私はオールランウンドプレイヤーだと言われました。
オールラウンドプレイヤーってなんて響きが良いし、万能タイプということかな?と思いながら当時は結構満足していました。大学では別のスポーツを始めたわけですが、当然目指していたのは、あれもできるこれできるオールラウンドプレーヤーです。決して上手かったわけではないんですが、弱点の少ないプレーヤーになろうとしてました。
その後、就職し仕事でも何でもこなせるように心がけてきました。頼まれれば専門外のことでも挑戦して納得できるまでやりきるようにしてきたつもりです。オールラウンドに仕事をこなすことを目標に・・・
ところが最近になってようやく気づいたんですが、高校時代に言われたオールラウンドプレイヤーってよく考えると何が優れているわけではない選手という意味だったんではないかということです。弱点は少ないかもしれないけれど得意なものもない中途半端な選手です。大学時代のスポーツもそうだし勉強もそうです。仕事でも確かに他の人よりは幅広く知っていることは多いけれど、結局得意な分野がないんです。
物事に対して、「広く浅く」と「狭いけど深く」知っているではどちらが得かとなると、年齢を重ねるにつれ「狭いけど深く」知っている方が何かと有利なんですよね。嫌なことからは逃げられるし、得意分野ではアピールできる。今さらながらこんなことに気づくのはとても遅いんですが、まんまと「オールラウンドプレイヤー」という響きのよさに長い間、酔いしれてちょっと後悔しています。皆さんはどう思われますか?