私はいつからかずーっと子供嫌いでした。泣く、すねる、騒ぐなど昔から一人で静かに過ごすことが好きだった自分には煩わしいだけの存在でした。結婚願望はあったけど子供は別にいらないと思っていました。実際に兄に子供ができ保育園に行くまでの間、両親が面倒見ているときも子供はやかましいし、その相手をしている親もやかましく家にいられませんでした。
ですから、結婚することより先に子供ができたことを知った自分はとても困惑しました。生まれてくる命の尊さは十分に分かっていましたし、宿命みたいなものも感じて結婚することにしました。はっきりいって、子供ができることの楽しみより、自分が父親になるという自覚や責任感、もう後戻りできない決意のプレッシャーの方がはるかに大きかったです。
子供が生まれてしばらくの間は、妻と子供は実家に帰ってましたのでゆっくりと好きなことをしていました。戻ってきてからは、どうなることやらと思っていましたが、実は結構おもしろかったです。今まで赤ちゃんをじっと見たことがなかったので、観察してるととても小さいし、反応が飽きないんですね。少し大きくなると、笑ったり泣いたりする表情がとても素朴でこっちのまで心がきれいになっていく感じがしました。自分も小さい頃こんな風に親からみられてたのかと思うと今さら両親に感謝したりもしました。やっぱり仕草とかぎこちない動きとか何ともいえないかわいさがありますね。
目に入れても痛くない気持ちがよく分かるようになりました。特に今年はやりきれない出来事ばかりで、何かにつけやりがいをなくしてきましたが、今でも家に帰って無邪気に遊ぶ子供の姿や寝顔を見ると他の物にはかえがたい安心感や元気を与えくれます。