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#12 恋愛小説? 題名を募集してします! | こやりまのブログ (ameblo.jp)

GAコスメティックス

 

~高見沢の回想~

「痛かった」

道着を脱ぎ自分の身体を確認し、その状態を知る。

「やっぱり、赤くなってる」

身体から大きく赤くなっている場所があり、ひりひりしている。

「追い越したと思ったのに」

少し残念な気持ちになる。

一人静かに青色のベンチに座り込む。

「やっぱり覚えていなかった。逆に好都合だけどね」

一人うなだれたくはなる。

 

 

 

 

 

だいの大人まだ18歳の青年が女性相手にけがを負うなんて。

自分の方が体格的にも力でも優れているのに。

「けどやっぱりあの頃から変わらない。」

どこか遠くを見ている気分になっていた。

「先輩・・・いや天野お姉ちゃん。」

~回想終了~

私は部員をぼこぼこにした後、家に帰り、明日の授業の準備をして、この日を過ごした。

翌日

私は大学までの通学途中で久ぶりの顔を目撃する。

「おお~天野久しぶり」

「久しぶり、直哉。」

この男は出口直哉、私と同じ高校の同級生。

直哉とは学部が違うので最近は全くと言っていいほど会わないが、こうして見かけたら話すような仲である。

「最近の調子はどうな感じ?」

「最近は最悪で。彼氏と別れて、面倒な後輩がいること。」

「あれ、彼氏と別れたの?いい感じの彼氏だったんじゃないの。なんか真面目そうだし、天野が好きそうな男やったと思うけどなあ。」

 

 

 

 

 

「それね、あいつうわべだけの男だった。私にいいように映るための方便だった。」

「ああ~」

「しかも、二股していたのよ。それで最悪なのは、いとこの歩美とね」

「それは災難なことに。」

「でもいいの。あいつに膝蹴りをくらわしてもう一生無様な人生を送ると思うわ。」

「それは、そいつにご愁傷様です。」

なんであいつの心配をするのかが気がかりだけども愚痴は続く。

「なんで、あんな奴と付き合ったのか過去の私を殴りたい。

「おいおい、物騒なことを言うなよ、そんなことよりも面倒な後輩の話を聞かせてくれよ」

めんどくさくなったのだろう、話の話題を切り替えようとしたところで、遠くから私を呼ぶ声が聞こえてくる

「みか みか」

私はその声に聞き覚えがある。

 

 

#14 恋愛小説 題名募集しています | こやりまのブログ (ameblo.jp)

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