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#10恋愛小説 (題名募集) | こやりまのブログ (ameblo.jp)

 

準備運動は大切である。

どのスポーツでもいえることである。

日本人サッカー選手で知られる本田圭佑は「勝負を決めるのは準備。」と明言している。

 

 

 

 

 

さらに言えば、スポーツにおいて準備運動は自分のパフォーマンスを極限まで上げるものである。

まなっている身体の筋肉をほぐすだけでなく、普段使わない筋肉の部位も伸ばすことで、より身体を動かせる。

例えば、バイクを動かすにあたり、すぐに動かすことはできない。

最小にからぶきしなければ走らない。

そうしなければエンジンは温まらず、うまく走ることはできない。

それと同じことだ。

生物の体は急に動かすことはできない。

 

 

 

 

 

無理に動かすと筋肉に負荷をかけ、うまく動けない、最悪なのは故障という事態につながる。

だから私は入念に準備運動を行う。

それはどの筋肉にもいつでも号令が出せるように。

準備運動を入念にやり終えた私は

「よし、準備運動終わり。さあ、始めようか」

「では、正面向いて礼。お互いに向いて礼。はじめ」

号令とともに組手が始まる。

「・・・」

静寂な空間が続く。

これはただ単に、動かないわけではない。

お互い相手について観察しているのだ。

 

 

 

 

 

細かな腕の動き、足の配置、動き、目線の動作そのすべてを観察しているのだ。

それを脳内へと伝達し、シミュレーションを繰り返し、次にとる行動の策として考える。

これなしに行動に出ることは、自殺を意味する。

静寂に包まれるこの瞬間に永遠の終わらないことをいつも私は願っている。

しかし、相手も相当なものだ。

目線から何から何まで行動に無駄がない。

少しでも横を向けば、けりが飛んでくるに違いない。

だが、それは私も同じこと。

少しでも相手にすきでもできればけりをくらわす。

そのような駆け引きをするのは久しぶりで、いつもは相手のすきをすぐにつくのだが、今回の相手はすきをなかなか見せない。

しかし、すきを見せないのは二流。

一流はわざとすきを見せ、そこに飛び込んでくる相手を待つ。

静寂は突然と終わりを告げる。

「はあー」

と掛け声とともにまえげりが飛んでくる。

相手は罠とわかりながらでもそこに飛びつく。

なぜなら、先ほどまですきを見せなかった相手がすきを見せ、好機と思い来る。

しかし、それが罠ということはこの静寂がかき乱す。

 

 

 

 

 

先ほどまでに、脳がシミュレーションに一点集中だったので好機を見つければそれをご褒美みたいに疑いなく飛びつく。

相手の動作がある程度わかれば、なんということもない。

「なっ」

私は飛んでくるけりをかわし、相手のみづおちにカウンターでこぶしを合わせる。

しかし、相手も考えた。

「くぅ」

外したまえげりを自分の足元に戻し。

身体の高低差をわずかにずらすことでみづおちの直撃を避けたが、それでもかなりのダメージを受けたが、身体へのダメージはないように見える。

私は次の攻撃に移っていた。

しかし、

「止め」

っと審判の号令が入って攻撃をやめた。

「正面に礼。お互いに礼。」

 

 

#12 恋愛小説? 題名を募集してします! | こやりまのブログ (ameblo.jp)

今回はなんかスポーツ回になりました

別にそんな回にしようと思っていなかったんですけど筆が乗って書きました。

こんな感じで恋愛展開に発展できるのかそれは私もわかりません。

たぶん恋愛展開になると思います?

たぶん