私は睡眠がきちんと取れないため、現在心療内科に通っている。そして眠れるような薬を処方してもらっている。しかしよく考えたら私は自分が服用している薬のことをいまいちよくわかっていない。そして病院の先生も詳しく教えてくれているわけではない。処方薬局も同じくだ。これではいかんと思って付け焼き刃で、最低限のことを調べまくった。


私が服用しているのは、抗不安薬と睡眠導入剤と呼ばれるものだった。これらの薬のうち、ベンゾジアゼピン系と言う分類に属するものが、緑内障患者は使用注意となっているようだった。血圧上昇は伴うため、眼圧を上げてしまい、緑内障症状(視野の欠落)を進めてしまう、ということらしい。しかし、睡眠導入剤も抗不安薬も、ほとんどの薬がベンゾジアゼピン系。緑内障患者が何も心配なく服用できる薬はほんとに少ない。私の主治医は何とか探し出してセディールとロゼレムを処方してくれた。


しかし残念なことに私はこの2種類とも全然体に合わなかった…頭痛い、気持ち悪い、下痢、夜は眠れないのに、昼間の睡魔が消えない…

2週間後の診察を待たずに、1週間で音を上げ、無理矢理時間を空けてもらい再受診、元の処方に戻してもらった。元の処方に戻って1日で体調が元に戻った。


いろいろ調べまくった結果、私の緑内障は正常眼圧緑内障で、ベンゾジアゼピン系の薬を服用しても、ほとんど影響がないらしいということがわかった。ちょっとほっとしたのと同時に、薬ってほんとに怖いなと思った。服薬しているのはほんの小さな1グラム程度の粉末の塊。それだけでこんなにも体調不良になる。巷で大騒ぎしているサプリメントも同じことが言えるけれど、そもそも知識も何もなく食物じゃないものを口に入れるということは、本来とても危険なことなんだと、改めて思い知った。


そういえば、私の夫は薬学系の工学部出身で薬剤に非常に詳しい。そのためか彼はめったなことがない限り薬を飲まない。飲んだとしても、せいぜいビタミンC止まり。彼曰く薬の恐ろしさは知っているから、極力飲まないで生きていきたいんだそうだ。そして彼はうらやましいほどに頑健な体を持っている…。そしてまた、私の母も非常に元気で80才過ぎた今も薬もサプリも1つも飲んでいない。


今更私が薬を服用しないで生きていく事は、ほぼ不可能に近い、それでも彼らを見ていると薬を飲まないで生きていく事は何も特別なことでは無いと思い知らされる。焦りには禁物、しかし願わくば薬を飲むことのない、自然で健康な毎日を送りたいなと思う。