今日は、「畳の裏返し」についてです

 

よく、お客さんは畳の裏返しは畳をそのまま反対にひっくり返す

とか

裏返しした畳を、また、裏返しできますか?

などの、自分たち畳職人では発想できないことを言われます

 

そこで、今日は畳の裏返しについて説明します

まず、機械に乗せます(これが畳の表面です)

 

 

畳をひっくり返します

これが、畳の裏面になります

表面と全然異なることがわかりますよね (笑)

 

まずは、畳縁のすみのとめピンを外します

左右ありますので、両方外します

 

畳のこの部分は框(かまち)といいます

次は、框縫いの糸を外します

 

包丁で糸を切っていきます

 

糸を綺麗に外した状態です

これを、両側行います

 

畳をひっくり返し表面を上にします

 

次は、畳縁を外します

まず、縁を止めている糸を切ります

 

次は、縁の側面を切ります

それを両側行います

 

畳縁を両方外した状態です

これから畳表をひっくり返します

 

畳表をひっくり返すと

表面と裏面の色の違いがわかります

 

畳表の裏側を表面した状態です

青さが綺麗ですね

 

その後は

框縫い、平刺し縫い、返し縫となります

 

框縫い

 

機械を変更して

畳縁を止める平刺し縫いをします

 

次は、畳縁の側面を縫う

返し縫いをします

 

この工程を左右行います

 

ハイ、出来上がりです

 

当店では、

畳は5年使ったら裏返しをして、傷むまで使うことを推奨しています

一面だけで使うより長く使えます

※使い方が荒かったり、水分をこぼしたりした場合は別になります