「サプライヤーからは、見積りの中身を貰うようにしましょう」とは、バイヤーであれば誰もが一度は聞いた
ことのある内容。
サプライヤーが大きければ大きい程、見積もり明細なんてものはありません。
正確に言うと、「ない」のではなく、「出さない」だけですけど。
ですが、最近、ちょっと流れが変わってきたような気もするのが;
ある大型案件のサプライヤー選定を契機に、新規仕入先を入れる検討も合わせて行ったのですが、
ありえない程の細かい見積明細が出てきたのです(それも、部品ではなく資材でですよ!!)。
正直、戸惑いました。
今までと言えば、候補仕入先を競わすことで、「プライス」買い。
相場は掴めても、原価は良くわからない状態。
そんな状態に「慣れて」いた所に、いきなりコスト明細表が転がり込んできたのです。
結局、明細を出してくれたそのサプライヤーへの発注はできませんでした。
その明細も、ファイリングはされていますが、日の目を見ることもなく。
せっかくの宝なのに。
有効活用する手段を編み出せないまま、担当が変わってしまいました。
もしかしたら凄い査定ができたかもしれないその小さな(大きい)ブレイクスルーを生かせないまま
終わったこと、反省です。
では、また。