バイヤーとしての分岐点 | 製造業バイヤーの撮影日記

製造業バイヤーの撮影日記

ひとまずカメラ撮影記にします…。

前に勤めていた会社で、バイヤーの洗礼を受け、大きく成長した、とこのブログでも何回か

述べたことがある。


当時、私は営業(と言ってもスタッフ部門)から調達に職種転換し、バイヤーが如何に大変かを

痛感していた。


勝手が全くわからないまま自分なりに精一杯努力はしていたが、ほぼ空回りしていたように思う。


そんな中、当時の上司に、「君には期待していたんだけどなあ…」と言われ、当時精神的にかなり

参っていたこともあり、トイレに一人篭り30分ほど声を殺して泣き続けたこともあった。



そんな時、とある女性バイヤーが社内異動となり、彼女の仕事を誰かが引き継がないといけない

状況になった。


代わりの人は来ない、そんな状況だった


誰かが引き受けるしかない、そんな状況だった。


上司は言う、「どうしようか・・・」。


皆、分かっていた。誰かが今の仕事にプラスして引き受けなければならない。


皆、元々忙しいのだ。正直、引き受けられる状況にある人はいなかった。


少しの沈黙。


思い切って私は手を挙げた。


「私がやりましょうか」それで決定。


それ以降、更に忙しくなったのは言うまでもない。


だが、そんな中、更にもがき続けることで確実に実感できたこと。


スキルが上がってきたのだ。



約1年後。


私に、「期待していたんだけどなあ・・・」とつぶやいた上司は精神を病んで会社を去った。


そのまた上の上司には、「最初は使えない奴だなあ、と思ったけど、最近できるように

なってきたよ」と言ってもらえた。


口は悪いけど、温かい上司だった。そう言ってもらえて、心底嬉しかった。


今振り返っても、「あの時、苦労を自ら買って出たからこそ今の自分がある」と思える。


あれが、自分のキャリアが上向くきっかけとなった分岐点だったように思う。


皆さんも、そんな分岐点があるのではないだろうか。


これからも、「良い分岐点」を作り出していきたいと思う。


では、また。