中国語への通訳 | 製造業バイヤーの撮影日記

製造業バイヤーの撮影日記

ひとまずカメラ撮影記にします…。

先日、中国天津へ出張に行ってきた。


とある製品の立ち上げ準備、というのが出張目的。


事前に設計から要望を受けていた、

「製品の具体的な設計変更内容の確認」というのも大切なフォロー項目の一つ。


日本側では、「設計変更の方向性」については確認できていたものの、「実際にどの部位をどう

変更するか」、が未確認だったのだ。


*意味はお分かりだろうか?

 設計変更の方向性、とは、例えば、「Aという構成部品を変更することで、○○○という特性が

 より出るように持って行く」ということ。

 これでは、例えば、実際にAという部品の材質を変えるのか、板厚(例えば、ね)を何mmから何mm

 にするのか、といった具体的な内容はわからない。


所が、その確認を先方にし始めると、先方は、苦笑いしているではないか。


こちら側の通訳(こちら側の社員さんである)も、「何でそんな質問をするの?」という顔。


どうやら、私が、「どの部品をどう変更するのか、その中身を具体的に教えてください」と発言した

のを、元々日本側でも理解している、「設計変更の方向性」の質問をしていると解釈し、そう通訳

していたようなのだ。


微妙な差と言えばそうなのだが、出鼻をくじかれた格好で、その後挽回するのが大変だった。


そりゃそうだ。向こうからすれば、「こいつ、ちゃんと話聞いてから来たのか?」てなもんだ。


このように、通訳を介すと、避けられないのが、「誤解≒誤訳」だ。


ベテランの中国人(日本語ペラペラ)でもそうなのだから、そうでない場合の通訳の信頼性は

推して測るべし。


月並みだが、これを防止(完全には防げないが)するのは、以下に留意することにつきる。


1.通訳に主語、述語、を明確にゆっくり、できるだけ文章を短く区切ってしゃべること。


2.所々、「こちらの言っている内容分かりますか?」と相手に聞くこと。


3.通訳には、当日の業務内容/目的等、できるだけ背景を事前に明確に説明しておくこと。


当たり前だ、と思うなかれ。これ、できてるようでできてないから…。


では、また。