戸田敬一先生追悼集「照一隅」・・・平成13年7月29日掲載より
師を想う
小山 登
いざ、書き出すとなかなか難しいものである。
師との思い出話を書いても単なる昔話に終わる、苦しかった日々の練習や合宿のことも古い古い思い出話でしかない。
しかし、書くことは難しいが師との想い出はつきることが無く、また、ラグビーを通し師にお教えいただいた多くのことが数多くの卒業生、私たちのバックボーンを形成していることを確信する。
遙か昔、卒業式の後、用務員室に卒業生一同が呼ばれ、餞のビールで乾杯したこと。
師に棒で追われるようにグラウンドを走り抜いた日々のことなど幾多のことが目に浮かんでくる。
先年、高槻で師と一献を傾けたとき、師が帰り間際に「わしも小山に酒で負けるようになった」としみじみと洩らされ、師の体力やお歳のことが脳裏をかすめた。
しかし、かくも早く幽明境をことにするとは思えなかった。
師が入院されて後、再びお会いすることもなく告別の日を迎えてしまったが、もっともっと長生きをしていただき私たちに多くのことをお教えいただきたかったとの思いが消えることはない。
天国に向かい私は再び叫びたい。
先生のご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます
先生は私たちにラグビーを通じ人生の幾多の困難にも立ち向かえる逞しい肉体と強い心を育ててくださいました
これからも末永く先生に接し多くのことをお教えいただけるものと信じていました
突然の訃報は残念の極みであります
突然の訃報は残念の極みであります
これからは天国にあってご遺族の行く末と共に私たち教え子のことも見守り続けてください
今はただただ先生のご冥福をお祈り申しあげます
合掌
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追伸:戸田敬一先生の好きだったもの
ラグビー
飲み物・・・よく冷えたビール
唄・・・田端義男の「かえり船」