神経管閉鎖障害をご存知でしょうか?
神経管閉鎖障害とは、先天性の脳や脊椎の癒合不全のことをいいます。
神経管閉鎖障害には二部脊椎、無脳症、脳瘤などが含まれます。
発症の要因はさまざまであり、染色体異常、遺伝子の突然変異、環境からの因子などが考えられていますが、最近では葉酸不足が原因の一つとなることがわかってきました。
米国では、二部脊椎の発生率は減少傾向にありますが、日本は増加傾向にありますので予防できる方法があるのであれば予防しておきたいところですよね。
葉酸の摂取によって神経管閉鎖障害の発症リスクが減ると考えられることから、妊娠を計画している女性に対して、厚生労働省は「妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間、葉酸をはじめその他のビタミンなどを多く含む栄養のバランスのとれた食事が必要である」ことを推進しています。
神経管閉鎖障害の発生リスクを抑える葉酸の有効濃度に達するまでに、1日400μgの葉酸摂取で6週間以上、1日800μgの葉酸摂取で4週間かかるとされているからです。
葉酸はほうれん草の葉から発見され、水溶性ビタミンに分類されます。
妊娠を計画している女性または妊娠の可能性がある女性に必要な1日の推奨葉酸摂取量は640μg(厚生労働省,2015)と言われています。
また妊婦さんにおいては1日の推奨葉酸摂取量は480μgと言われ、これを食物から摂取するとなると
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を1日に摂らなければいけません。
食事で必要な葉酸を賄うのは容易ではないようです
食事内容にも気をつけながら、サプリで補ってあげると安心ですね
妊活中の女性は葉酸サプリを服用しましょう
1日400〜800μgを当院ではお勧めしています