福千歳、シュールリー製法のお酒。 | 下町のお酒屋さん 小山酒店@人形町のブログ

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東京下町人形町で酒屋を営み100余年。ややマニアックと評判の品揃え。ぜひ一度おいで下さい(^_^;)

みなさんこんにちわ。

 

曇ってます。

 

福井の福千歳さんの新しいお酒が来ました。

 

image2.JPG

 

福千歳 山廃純米吟醸  シュールリー

 

なんと涼しげな…風鈴

 

のラベルなんですが

 

福千歳さんは山廃中心に造ってらっしゃる酒蔵さんで

 

正直、このラベルのイメージとはちょっとかけ離れたお酒になっております。

 

福千歳さんはラベルのセンスが素晴らしくて、逆にコアなお酒好きの方が手にとってくれないのではないか、と心配するくらいスタイリッシュでステキすぎるラベルになってます・・

 

原点に戻って

 

山廃

 

とはなんぞや、ということなんですが

 

山廃仕込み(やまはいしこみ / - じこみ)とは、単に山廃とも称され、生酛系(きもとけい)に属する日本酒の製法の一つ。 「山卸廃止酛(やまおろしはいしもと)」が正式名称で、その酛で醸造した酒のことも一般に「山廃(仕込み)」と呼ばれる。

---Wikipediaより引用

 

簡単に言うとこんな感じなんですが、ちょっと私も意味わかんないです…

 

普通にお酒を造るよりも2~4倍の時間がかかるという非常に手間暇がかかったお酒で

 

これに対する速醸系のお酒と比べると非常にコクがでてボディのしっかりしたお酒になります。

 

お酒の味って、甘い辛いだけのような気がするじゃないですか。

 

でも

 

ああ、お酒って米からできてるんだなあ

 

と実感できるお酒があるんですよね。

 

この

 

第三の味

 

と、言いますか山廃のお酒ってそれを感じます。

 

正直、ファーストアタックは

 

地味

 

です。

 

ものすごく香りが華やかというわけじゃなく、含み香がぱあああっとくるようなお酒でもない。

 

この

 

第三の味

 

を、飲み続ける間にジワジワと感じられるお酒です。

 

ちょっと上級者向けではありますが、山廃の良さを知っていただくには非常にいいお酒だと思います。

 

山廃は蔵によって、

 

もんのすごい『山廃味』ってところがあったりして、ちょっとクセがあって私は正直あんまり好きじゃないんですが、この福千歳さんとか雪の茅舎さんの山廃は

 

味わい

 

を深く追求されてるな、という山廃の中でも飲みやすいお酒になっています。

 

おっと

 

シュールリー

 

の疑問を説明せずにおしまいにするところでした…

 

image1.JPG

 

このラベルに説明は全部書いてあるんですけど、

 

よくワインで使われる製法で、絞ったぶどうカス(カスって表現がいいのかどうか汗一般的に『澱』と言われるもの。)も一緒に熟成させる方法です。

 

そうすると色んな雑味が(これも語弊があるんですけど、旨みってことです・・)

 

混ざり合ってコクがでて美味しいワインになります。

 

日本のブドウ甲州なんかは非常にあっさりした味わいなので、この製法を取って味にコクを出しています。

 

福千歳さんの場合、普通のお酒も非常にボディがあるので

 

シュール・リー製法の味わいが前面に押し出されるのか、と言われたら正直アレなんですけど

 

とにかく。

 

味わいが深い

 

これにつきます。

 

お酒の好みは人それぞれですが、人気のあるお酒の特徴としては

 

・香りがある

 

・やや辛口

 

・さっぱりしている

 

が三大要素、とこの商売をしていて感じております。

 

この福千歳はこの要素からは少し外れるのかもしれないんですが

 

この『誰もが好き』という味から、『わかる人だけわかればいい』という味に移行して頂くのも日本酒の奥深さだと思います・・

 

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