以前、ある特発性思春期側弯症のお子さんをお持ちになる親御さんから頂いたメール。
そのメールでとても印象的なフレーズがありました。
それは・・・
“手術の名医ではなく維持の名医”はいないのでしょうか”
というものでした。
その親御さんは、学校の検診で指摘を受け、近所の整形外科を受診⇒側弯専門外来を受診⇒その後整体
と更に良い方法はないかとインターネットで情報を集めているうちに何が正しいのかわからなくなり混乱し、
適切な答えが聞きたいとメールをくれました。
多くの方がそうかもしれません
同様に診察と説明を受けた後、色々な疑問や心配がわき出てきて、それを解消したいとも思います。
しかし、なかなかそれを身近で対応してくれるところがないのが現実だと思います。
側弯外来では、
・先生方も忙しく十分な時間が取れない
・現在の医学的根拠に基づいた治療方針
コブ角等にともなった経過観察、コルセット、手術の基準をお話
が現状であり、親御さん方が抱えた細かな疑問や不安に答えられていないのかもしれません。
私も長年病院に勤務していたためこのジレンマは常に感じていました
しかし現在のように医学的背景は理解しつつ、運動や体作りを通して接するようになり、
ドクターに比べお子さんや親御さんの率直な意見やたわいもないお話を聞く時間や期間があるため、
そのような事に微力ではありますが対応出来るようになってきました。
側弯症ということはもとより思春期の多感な時に親子が十分な相互理解のなか問題に向かい合うことは大変難しいことだと思います。
そのなかで私たちは
・ドクターお伝えしたいことを出来るだけわかりやすく代弁していくことと
・お子さん、親御さんの抱える疑問や心配事に真摯に対応すること
・思春期の心身ともに不安定な時期の体作りのお手伝いをすること
が出来ればと考えております
側弯症維持の名医とはいきませんが、それに準ずるまたはそれ以上になれるよう精進していきます
Koyama